第293号 3月24日

 心のこもった仕事ができる子に

 最近、人にとって一番大切な能力っていうのは、人間関係をうまくやっていくことかなあと思います。心を込めて相手と対応する。それが良好な人間関係を築いていくもんだなあと思います。
 先日札幌へ行った時のことでした。娘の新しいネット環境を整えるために、大きな家電量販店に行きました。私もコンピュータに関してはど素人ではありませんから、店員さんといろんなアドバイスを受けながら、決めました。その女性のスタッフは、実に対応が上手でした。私が尋ねたことに対しては、てきぱきと答え、分からないところは、すぐ調べてくれました。そして、契約に際しても、私が書類を書いている間に、次の書類の段取りをしていて、まったく無駄のない動きをしています。さらに言葉遣いもきちんとしています。私は、「○○さん、あなたは、私のわからないところを実に的確に答えてくれました。あなたのような方についてくださって、本当に今日はいい
買い物ができたと思います。ありがとうね。」と言いました。その若い店員さんは、とても嬉しそうに、「ありがとうございます。」と言ってくれました。
 ところが、娘のところで何度セッティングをしてもネットにログオンできませんでした。そこで、夜になりもう一度その店に行きました。件のスタッフ、そしてその方の上司にあたるのであろう方が、かなりの時間をかけて、検証してくれました。結局、その場ではマシンとの相性もあって、つながらないという結論を出し、違うネット環境にしましたが、最後まで時間を割いて、責任を持って面倒を見てくれました。私も、「○○さん、本当によくめんどうを見てくれましたよ。やっぱりここで購入して良かったと思います。」とお礼を言って店を後にしました。
 もともの社員教育は徹底しているのでしょうが、実に心のこもった働きぶりをしてくれました。私が日中、心をこめてほめたのももしかして、あったのかもしれませんが、勤務時間を過ぎでも、ずっと原因を探ってくれました。
 私は、ほとんどの家電はネットによる通販です。しかしながら、今回の件で、対面販売もいいものだなあと改めて思いました。
 子どもたちは大きくなったらどんな仕事についても、心のこもった仕事ができるようになってほしいと思います。高いから、安いからという以上に、あの店のあの人から、買いたい、あの人に頼みたいという人になってほしいなあと思います。
 そういう人になるために、私も子どもたちをたくさんほめて育ててきましたし、帰りの会のみんな太陽では、子どもたち同士お互いの良いところをほめあるように指導してきました。これからも、お互いを認め合って、心を込めて、ものごとをする子どもたちに育ってくれればいいなあと思います。
 私も教員として、「佐々木先生に担任になってもらえてとっても嬉しかった」と言われるような教員を目指して、日々がんばっていきたいと思います。