第292号 3月24日

 心の宝物

 今日の3時間目と4時間目にアレクサンダとぜんまいねずみ合格、かけ算九九合格の二つのお祝いの合格を合わせて記念パーティーを行いました。
 パーティーは、Sさんの一人暗唱で始まりました。最後までノーヒントで成功することができました。彼女の読みには、「心をこめて」というのがいっぱい伝わってきます。そして、相当な回数を練習しているのでしょう。語りにも余裕が感じられます。みんなの前で暗唱を終えた時、みんなで彼女に大きな拍手を贈りました。Sさんもそうですが、読みが上手い子がこのクラスにはたくさんいます。本はだまって読むものかもしれませんが、時には、家でも声を出して読ませてもらえると上手になりますし、聞いてあげるとどんどん心を込めてよめるようになります。
 一人暗唱のあとは、全員暗唱です。子どもたち全員が黒板の前に出てきて、最初から最後まで暗唱しました。もちろん教科書はなしです。ところどころお互い助け合いながらというところもありますが、全員で最後まで暗唱することができました。見ていたお母さん方(と言っても数は多くはなかったのですが)や私から大きな拍手をもらいました。子どもたちが、一生懸命に大きな口を開けて話している姿は感動的です。ここまで、子どもたちががんばっている姿を目の前にして、ジーンと来ました。暗唱の様子はネットにアップしておきましたので、是非ご覧下さい。ネット環境のない方は、私の所まで来ていただければいつでもお見せできます。
 続いてかけ算九九の確認です。順番にかけ算九九を一人一つずつ言ってもらいました。これはすぐに合格。かけ算もずいぶん思い出があります。昨年中に合格を目指し、12月まで引きずっていた子の尻をたたきながら、合格を確認してきました。全員合格させたのが、大晦日でした。つきあわせた方も、つきあわされた方もきっと思い出に残ることでしょう。子どもたちと昨年中に合格という約束は果たされたのです。
 思い切り頭を使ったところで、おやつタイムとしました。コーヒー牛乳またはカツゲン、バームクーヘン、ベビースターラーメンでした。子どもだましみたいなお菓子でしたが、子どもたちは喜んでくれました。
 続いて、宝探しゲーム、しっぽとりゲーム、そして風船ゲームと4時間目は楽しみました。ただ楽しいだけじゃなくってちょっとアカデミックなところを入れたいという私の思いを入れてこんなお楽しみ会になりました。
 私は子どもたちに、「宝物っていうのは物ばかりじゃなく、こうやってみんなが心を一つにしてがんばったっていうことも大切な宝物なんだよ。」と教えてあげました。楽しいパーティーの様子をたくさんおうちの人に話しているといいなあと思いました。