第283号 3月13日
基本
何日か前に、黒板の隅に「基本」と書きました。忘れ物をしないように、子どもたちにはいつも、「メモをしなさい。」って口うるさく言っていますが、私も十分物忘れをしますので、私は、黒板の隅に書くことにしています。私が忘れていると子どもたちが教えてくれますし、書くことによって証拠となるわけです。
さて、「基本」ですが、子どもたちが入学してきた時は、真っ白な画用紙状態で、学校生活の全てのことを私が指導しました。トイレの使い方、職員室への出入りの仕方、学習道具の揃え方、ランドセルのしまい方、休み時間の過ごし方、勉強中の姿勢…。
二年生になって慣れて来るとその基本が怪しくなってきたことがあります。「基本」と黒板に書いたのは、確か鉛筆削りだったと思います。朝学校へ来て鉛筆を削っている子が複数見られるようになったのです。鉛筆は原則的に授業時間の数、つまり二年生ですから四ないし五本を家で削ってもってくることになっています。学校で、それも朝削るのはおかしいことです。さらに、鉛筆の記名が少なくなってきました。これは子どもの発達段階をお考えの上でしょうから、二年生で担任がお願いするまでもないのかもしれません。しかしながらその結果として、落とし主に戻れないかわいそうな鉛筆や消しゴムが増えている現状もあります。
今日、子どもたちに言ったのは、姿勢でした。私は子どもたちが一年生の時「ペタン、グー、ピン」で教えました。覚えていらっしゃいますか?ペタンは、両足をそろえて床にきちんとつけること、グーは、机とおなかの間はげんこつが一個入るぐらい開けること、そして、ピンは、背筋をピッと伸ばすことです。これで、目の位置とか、手の位置とか言わなくても、子どもたちはきちんと良い姿勢をとることができます。
最近、乱れてきました。正確に言うと、乱れている子が出てきました。日直に何度も注意される、ひじをついている、二本足で座っているなどです。その都度、個々に指導してきましたが、今日は、基本というのがここんところずっと頭にあったので、全員の子どもたちに基本的なことの大切さを指導しました。
今日はだいぶ口うるさく言ったので、ある程度ビシッとしていました。もう最後ですが、ある程度しめて、三年生に送りださなきゃと思っています。
記念の歌を歌いました。
この二年間で習った曲で、子どもたちが選んだ三曲を音楽室で歌いました。「さんぽ」、「はばたけ鳥」、「スマイルアゲイン」です。大きな口を開けて一生懸命歌いました。はばたけ鳥は高い音があまり出なくて、苦労しました。子どもたちの歌声は別冊ひばりのDVDに収録の予定です。(今年はデータが多いのでDVD(パソコン用)にしました。)お楽しみに。