第277号 3月9日
一年間がんばった百ます計算
正確に言うと一年生の時から始めていますから、一年半と言う方が正確でしょうか。百ますと漢字は朝の子どもたちの生活習慣にすっかりなじみました。
百ます計算においては、私がするのは紙を配ることと、「用意、ドン」を言うことだけ。時間測定、回答、そして回収まで子どもたちが自分たちだけでやっています。朝の打ち合わせが終わって教室へ行くと、机の上にそろえて載せてあります。
子どもたちは、読書週間の四週を除いて、ほぼ毎日、百ますに取り組みました。12月からは足し算、引き算に加えてかけ算も仲間入りしました。ここのところは、その日の日直に「今日は何算?」って聞きます。人気はかけ算です。一年間にだいたい180回ぐらいはやっていましょうか。一枚を三分でやり遂げたと仮定して540分、つまり9時間です。子どもたちの努力を塵に例えるのも申し訳ありませんが、「塵も積もれば山となる」です。三年生になってどうなるか、分かりませんが、毎日とは言わなくても、家庭学習の中に百ます計算を取り入れるのは有効と思います。是非継続してほしいというのが願いです。
現在、毎日使っているのは、私がマクロを組んだソフトです。足し算、引き算、かけ算の問題を児童でプリントアウトできます。私のホームページにありますので、よかったら活用ください。関連して、毎朝の漢字もオリジナルソフトです。同じくダウンロードできます。
http://www.edu-hakodate.jp/sasaki/kyozai/
さて、継続は力という言葉は、この百ますにおいても裏切ることはありませんでした。今回は12月にはじめたかけ算の記録について紹介いたします。まず、私が学級担任として一番嬉しいのは、25名全員が九九を覚え、十分以内で100問をクリアできているということです。「何年生になっても九九があやしい。」と言われることもありますが、この子たちは大丈夫だと思います。スムーズに割り算へ入っていけると思います。それと計算力の向上です。学級平均でいくと2分ほど時間が短縮されています。一番開きが多かった子で8分の時間短縮というのがありました。なお、ほとんど時間に変化がないお子さんについては、12月の時点で九九が定着していたと考えられますので、ご心配なさらないようにしてください。
私のこれまでの教員経験から、足し算、引き算、かけ算では一番短時間でできるのはかけ算という押さえをしています。足し算の方が速いという子は、まだ、これから時間を短縮できる可能性が大きいと言うことです。私のだいぶ昔受け持った子で三年生で一分を切った子がいました。是非めざしてほしいと思います。
あと、棚に残っている百ますも少なくなってきました。最後まで、計測係の子の「○分○秒」という声が静かな教室に響くよう、継続していきたいと思います。
ご家庭においても、一年間続けた子どもたち、力をつけた子どもたちに励ましの言葉をかけていただければ幸いです。