第271号 3月2日

 接待上手

 妻のめがねがレノンちゃんにかじられて、めがね屋さんへ行きました。買った所は、あまりにも頭にあった値段より高いので、様子見で価格比較と思い、もう一軒近くにあった店に立ち寄ってみました。
 私たちに対する言葉遣い、きちんとした説明、そして価格も一軒目の半額程度だったこともあって、そこで決めました。さわやかな気持ちで、店を出たのですが、そこで、もう一つ感動しました。それは、私たちが店を出て車に乗って、車が出るまでずっと店の前で見送ってくれたことです。それで一日ものすごく気持ちが良かったですね。
 この店員さんにはかないませんが、私も心がけていることがあります。それは、お客さんが来たら、できるだけ玄関まで見送ることです。「ここで結構です。」と多くの方がおっしゃいますが、それでも玄関までいくことにしています。学校の先生は、地域の方々があって、子どもたちがいて、そしていろんな業者さんにお世話になりながら成り立っているという気持ちだからです。
 私は子どもたちに、十頼まれたら十二仕事をするように話したことがあります。時々「へえーここまでやってくれたの。」と驚きながらほめてあげることがあります。牛乳パックを片つけてくれていたと思ったら、棚の中にきれいに積んであったりとか、雑巾を一枚使ったのに、雑巾干しにある雑巾を全部きれいにかけなおしてくれたり、などなど、とっても気持ちよく感じることがあります。
 たかが「見送り」されど「見送り」。私は子どもたちにも、良いと思ったことは、進んでする優しさ、行動力をつけてほしいし、それは大人になった時、必ず人と人との人間関係の潤滑油になると信じて、指導していきます。

 子どもがきのこを持ってきたら

 金曜日の午後から、私の以前の職場でお世話になり、現在教育局の主幹をされている先生の講演があり、私も参加してきました。「ネットトラブルの現状と対処について」という演題でした。小学校六年生の携帯電話の所持率が25%、中学生では学年があがるごとに、所持率は上昇、高校生では97%という数字が出ています。こんな状況があるそうです。子どもたちが毎日携帯で友人と交わしているメールの数と学力が優位に反比例しているという情報です。つまり、携帯電話をいじっている時間が長いほど、勉強ができていないということです。考えれば納得です。それだけ勉強に向かう時間が携帯の取られているわけですから。
 先生はこんなふうにお話されました。「子どもがきのこを持ってきて、『お母さん、このきのこ食べれる?』って聞いたらお母さんは何と答えますか」って、「『百科事典で食べられるか、食べられないかきちんと調べて食べなさいよ。』っていうお母さんはまずいないでしょう。子どもに携帯電話を与えて、『正しい使い方かどうかきちんと自分で判断して使いなさいよ。』って言っているのに等しい。」ということです。
 中学校では、携帯を持っていないと仲間に入れてもらえず、つまはじきされる。そして携帯を買って仲間に入るとその仲間に縛られる。中二の二割がメール一日50通を超えるちょっと私でも信じられない現状になっています。
 子どもたちがこの新しいメディアと安全につきあっていくため、親は、目を背けていてはいけない時代です。通話先限定、フィルタリング、料金制限、また、ネットでどんなことが起こっているのかをしっかり勉強していかなければ、必ず「こんなことになるとは思わなかった。」ということになります。
 私の所にもたくさん資料がありますので、興味のある方は声をかけてください。