第266号 2月26日

一年間を振り返って(学級懇談会資料)

 20年近くぶりの1年生の担任ということで、心臓の鼓動を自分でも感じるほど緊張した入学式から、早いもので2年が経とうとしています。26年の教員生活の中でも、もっとも仕事に没頭した2年間であったと自身を振り返ります。
 子どもたちの心は純粋です。そして、自分の心も(自分で言うのもおかしいかもしれないけれど)純粋だと思っています。現実社会は美しいものだけではなく、どろどろしたものにも取り巻かれていますが、清い純粋な心を育てようと思いました。それには、私は自分もそうあるべきと思い、子どもに言ったことは、自分でも必ず実行しようという態度は貫きました。
 去年の7月大野に引っ越してきて、「地域に根ざした教師」という私の生き方を現実のものとすることができ、昼夜、休みなども通して、子どもたちのため、地域にために奔走できたことは、私にとって充実した日々でした。
 今2年間を振り返って、子どもたちが本当にかわいく思います。そして、厳しく叱ることも多い日々ですが、一年生と比べて「こんなにお勉強ができるようになった。」、「こんなに心優しいふるまいができるようになった。」と子どもたちがとっても輝いているように見えます。子どもたちは、身も心も学力も、二年生としての力を十分に身につけて、安心して送り出せる気持ちです。私は、とってもとってもすばらしい子どもたちに巡り会うことができて、幸せでした。
 もう一つ、私が充実した二年間を過ごすことができたのは、保護者の皆様の温かい心でした。私も保護者との連携については、特段の配慮をしてきたつもりではありますが、低学年経験が少ない私に対しても、時には厳しく叱咤いただき、そして時には温かく応援しいていただき、いい関係を作ることができたのではないかと思います。学級行事にもみんな笑顔で参加してくださいました。きじひきの焼き肉は生涯忘れることがないでしょう。フェスティバルにも全面的に協力いただきました。ミニバレーでもたくさんの我がクラスの保護者がいました。そして、フットサル。クラスから二チームもエントリーすることができました。わがままも多かった担任にあきれながら(?)もしっかりした協力体制で子どもたちを育てていただけました。この後、学習、生活のことを書こうと思いましたが、ご覧の通り立派に成長しているので省きます。
 最後になりますが、私のお願いを聞いてください。PTAの委員選出については、一年生の時も二年生の時も、みなさんのご協力のおかげで、全てその場で決まりました。その一方、なかなか委員が決まらず、苦労している学級も少なくないと聞いています。
 私は研究大会をはじめ、出ることができるPTA活動にはほとんど参加しています。(自慢というんじゃないですよ)その中で、多くの保護者の皆さんの、真剣なまなざし、笑顔を見ることができました。保護者の皆様はそれぞれ忙しいのは重々承知ですが、その中で時間を割いて活動すると、今まで見えなかった別の新しい自分が開けてくるということもあります。また、それは、お子さんの成長に必ずプラスの働きをするものとなります。
 ということで、今後三年生、そしてそれ以降、どうぞ自主的に「私がやってもいいです。」という気持ちを大切にしていただきたいと思います。そして、じゃんけんやくじびきだけは決してしないでほしいです。いつかそんな状況になっても「佐々木のお願い」を思い出していただければと思います。
 
 保護者の皆さん、すばらしい子どもたちと二年間、楽しく過ごさせていただき、本当にありがとうございました。子どもたちが二十歳になる時、私も教員を卒業です。是非、成人式で会いたいなあと思います。