第260号 2月20日
仲間
まず、子どもたちの作文から
先生、私は、きのう、休んじゃったので、算数の時間に、Sくんから、ノートをみせてもらいました。私は、
「やさしいな。」
と思いました。私も、だれかが休んでわからないときは、そうしたいです。
今日、Aさんとがくどうで、しゅくだいをやりました。さいしょに、作文をやりました。つぎに百ますをやりました。つぎにかん字をやりました。
今日、Yくんとあそびました。いっぱいあそびました。そして、絵をかきました。たのしかったです。
きょうNくんとけんかをしました。そしてかえりには、もうなかよくなりました。でももう人がいやがることはやんないです。
最後の子の作文にはジーンとくるものがありました。こういうことって親にも言いません。まして、作文になどなかなか書けるものではありません。「てにをは」のチェックが入っているので、保護者の方も見られたのでしょう。家族が心を許しあって、堅い絆で結ばれているのがよく分かります。たかが小さなけんかではありますが、きっとこの作文を書くことによって、自分を振り返り、大きく一歩成長したように私は思います。
一番目は友だちの親切を綴ってくれました。学級では当たり前に近い親切ではありますが、こうして感謝の気持ちを持てるというところがすばらしいと思います。
三番目の子の作文は、友だちと絵を描いたことを綴っています。この子の作文は、短くはありますが、プリントを配る時は、100%「ありがとう」という言葉が出てきます。ふだんからの家庭でも「ありがとう」いっぱいの生活であることが予想つきます。
実は、今日は、ずいぶん泣いた子が多かったのです。私もしかり方が悪くて、泣かしてしまい、反省しているところです。
子どもが泣いたその訳は、周りからその子の非を責められたということです。悪いことをきちんと指摘してあげるのは、正しい行いです。しかしながら、「自分が正義で、相手は悪だから徹底して」という気持ちが強くなると、語気も強くなって、結果的に必要以上に相手の心をえぐってしまいます。
子どもたちには、今日は、「仲間」ということでお話しました。言い合いをしても、たたき合いをしても、けんかになったとしても、同じクラスで二年間近く過ごしてきた仲間であるということです。けんかをしても、次の日には、「昨日はごめん。」と言って、新しい一日を仲良く迎えることができるような仲間であってほしいということです。
人間、誰でも合う、合わないはあります。学級という意図的に作られた集団ではありますが、そういう中で、仲間を思いやる気持ちを大切にできるよう指導をしていきたいと思います。保護者の皆さん同士も皆、仲間です。お互いを尊重し合いながら、子どもたちの幸せのために、お付き合いしていくことをお願いしますね。
来週の木曜日は、授業参観後に学級レクです。皆さん、笑顔で集ってくださいね。