第246号 2月4日

 子どもの勉強をみる

 左の問題見たことありますか、月曜日に子どもたちに出したプリントです。半数強の子どもたちが提出してくれました。
 説明文の読み取りで、内容はわかっていても、設問に適切に答えるというのは子どもたちにとってけっこう難しいものと思い、マルつけしたの見ながら子どもたちのがんばった軌跡を見ていました。「『この時』とは、いつの時ですか。」という設問には、「〜する時」と答えなければなりません。また、「コイルばねを竹ひごにとりつけるときにするときにすることを、じゅんばんに書きなさい。」という問題では、「あぶらねん土に立てます。」という答えが多かったのですが、きちんと目的語をつけて「竹ひごをあぶらねん土に立てます。」と答えます。
 さて、今日、示させていただいたのは、提出されたプリントの中の一枚ですが、親子で一生懸命勉強した跡が伺えます。お子さんが間違えたところを、どのように読み取っているのか、赤で傍線を引きながら、波線を引きながらお子さんに教えている様子が手に取るようにわかります。
 学校でも、読み取りについても、指導はしていますが、1対25ですので、おのずと限界があります。
 こうやっていただければ子どもの力は確実に向上するなあと感心しました。
 母の話をしたことがあるでしょうか。柏木町に住む母も、私が小さい頃は、よく勉強をみてくれた人でした。専業主婦であって、弟とは10歳の年の差があるとから、私の勉強に対しては、(おそらく)人並み以上に厳しかったと思っています。分数がうまく理解できず、母が私の担任の先生のところまで出かけて内容を確かめたことを今でも覚えています。今、こうやって学校の先生をやっていることができるのも、ある程度の基礎学力を身につけていたためであり、母が厳しく勉強を見てくれたというのも大きかったと、40年以上前を振り返って感謝しています。
 そんな自分の母のことを思い出しながら、今小学校二年生という「勉強というものの基本中の基本を学習する段階」であり、「つらくても、苦しくても、勉強していくことを大切にする。」という気持ちを心の奥底にしっかり定着させる時期であります。仕事、妻(夫)、母親(父親)といういくつもの役割をこなしながら、毎日忙しい中にありながらも、こうして、子どもの教育、子育てに、保護者の皆様が力を尽くしてくださっていることに感謝いたします。
 前にも紹介したと思いますが、「育てたように子は育つ」です。子どもは親の気持ちが自分に向いているかどうかは、肌で、心で感じ取ります。愛情をいっぱいに受けて育った子は、愛情をみんなにふりまくことのできる大人になります。勉強も、性格も、一人一人が持っている才能も、輝きを見いだすのは、親のがんばりにかかっているところが大きいです。どうぞ、少なくてもお子さんが小学校のうちは、子育てに正面から取り組むと同時に子育てを楽しんでいただきたいと思います。