第226号 1月19日
教員と接遇マナー
15日に北斗市教職員冬季研修会がありました。毎年講演を聞く機会があり、楽しみにしていました。今年度の講演は、「良好な人間関係づくりをめざして」という演題で、人材コンサルタントの坂井礼子さんの話を聞きました。
企業では、新任研修としてほとんどの場合接遇マナーを学ぶということです。挨拶の仕方、身だしなみ、言葉の使い方、お茶の出し方、電話の対応などなど。その一方、私自身はきちんとした形で教わったことが一度もありません。周りの動きを見ながら、また、先輩に教えてもらいながら、身についた程度です。
話の中でキーワードとしてたくさん心にとまりましたが、中でも、「第一印象は7秒で決まる。」ということと、「評価は相手にある。」ということが一番強く印象づけられました。
学校の先生は、とかく「見られている」仕事であることは間違いありません。この年になってくると、「自分は自分以上でもないし、自分以下でもないから、特別繕わない。」というのをポリシーにしていました。それと学校を出る時、何かある時は、できるだけワイシャツにネクタイはして、心を多少なりとも引き締めるということです。
今思うと、初めて子どもたちや保護者の皆さんと出会った入学式も、髪の毛をとかした記憶などありませんし、顔もふだんより念入りに洗った記憶もなく、好印象をゲットするのにもうちょっとがんばればよかったかなあなどと、ちょっとだけ思いました。第一印象がかわるのはゆるくないとのことです。一度そう思われたら、なかなか印象を変えてもらえないということです。
もう一つ「評価は相手にある。」いくらきちんとした身だしなみ、言葉使いをしたつもりでも、それが好印象か否かは相手が決めるということです。若いうちは、先輩たちに、「ここをこうした方がいいよ。」とアドバイスをもらえますが、だんだん年を重ねてくると、言ってもらえなくなります。相手に一生不快な印象を与え続けたまま過ごすことになり、どこへ行ってもトラブルや煙たがられたりすることになります。
先生はそのことについて、こんなことをお話されていました。ホテルの新任研修で、お客様と接するときは、もちろん笑顔で対応します。お客様が笑顔を返してくれたら、ホテルマンの笑顔は合格。そうでなければ、不合格。笑顔にならないのは相手のせいではないということです。
私は、子どもたちを指導していく立場であり、時には厳しく指導していかなければなりません。そして、保護者の皆様にも、場合によっては言いにくいことも言わなければならないこともあります。十分に話を聞いてくださって、お互いが理解でき、最後に笑顔でその話し合いが終わることができれば、成功なのかなというように今後、しっかりと思っていきます。
挨拶のことにもふれます。「挨拶は相手が先に声を掛けてくることを待ってから声をかけるのがいい。」○か×かどちらでしょう。正解は×です。挨拶のマナーとしては、相手が自分より上でも下でも、年上でも年下でも関係なく、笑顔で大きな声で相手の目を見て挨拶をするということです。私は大野に来て、知っている人も知らない人も、街ですれ違ったらできるだけ挨拶するようしてきました。だいぶ挨拶が返ってくるようになり、一言二言話すおなじみさんもできてきました。子どもたちにも積極的に挨拶をするように指導しますし、保護者の皆さんも、地域の子どもたちにどんどん「こんにちは。気をつけて帰るんだよ。」って声をかけていただければと思います。
その他箇条書きですが、講演のポイントを紹介いたします。
接遇マナーの基本〜@知っている→できている→組織が一丸となった習慣化へA評価は相手にあるB一度身についたマナーは一生の財産C人間性、品質、品格
接遇の五原則〜@あいさつ、A身だしなみ、B笑顔、C態度・動作、D言葉遣い
人の話を聞く原則〜@目を合わせて、A今していることの手を止めて、B声で反応する。
以上何かの参考になれば幸いです。