第220号 12月24日

 やり抜くこと、こだわること

 明日から二十五日間の冬休みに入ります。子どもたちにとっては、大喜び、おうちの人にとっては、「お昼ごはん作らなきゃならないわ。」というある意味ちょっとたいへんな休みですね。
 ともあれ、子どもと親と過ごす時間は長くなるわけで、「子育てを楽しむ」という気持ちを大切に、親元での生活をよろしくお願いします。
 今日は、「やり抜く」ということと、「こだわる」という話をします。
子どもたちは、勉強のめあて、生活のめあて、自由研究のめあてを決めてきました。めあてを飾りにしないためにはどんな工夫が必要でしょうか。たとえば、生活のめあてに「新聞を取ってくる」というのがあったとします。玄関に行って取ってくればいいわけですから、簡単です。これを子どもの力にしていくためには、継続が大切です。お子さんより、早く起きて、新聞を読みたくても、必ず子どもの仕事にさせます。そして、「どうもありがとう。きちっとやっているね。」(ほめるのはいつでもより適宜の方がいい場合もあります。)そして、休み期間中、一日も休まずにできたら(休まずにやらせることが大切)家族みんながそろった席で、その偉業を讃えてあげてほしいと思います。雪かきをめあてとしたならば、これも親が今期負けしないように、子どもと作業をすることが大切だと思います。近所のおじちゃん、おばちゃんたちにほめられたら、それこそ、一人でも家の周りを雪かきする子どもに育つのではないでしょうか。
勉強も、多くの子どもたちが学校からの課題の他に、たくさんのプリントを希望して持ち帰りました。これらも、全てやりきるよう励ますことです。何かをやり遂げた達成感は、次に何かやる時に必ず生きてきます。当然、学力もついてきます。
もう一つは、自由研究のことです。金曜日に子どもたちに持たせたプリントに自由研究のヒントが乗っています。○○新聞というのもとても面白そうです。また、物作りも楽しそうです。親が思いきり手伝うのも小学校低学年ぐらいかと思います。親も熱くなって、お子さんの気持ちを熱くして、すてきな作品を作っていただきたいと思います。休みが明けて子どもたちが思い思いの作品を持ち寄った時、私は、子どもたちのそれぞれの作品に対する思い入れの深さを感じます。みんなに、自分の思いを話す子もいますし、遊び方を説明している子もいます。何か提出すれば合格ではありますが、知恵と時間、そして愛情をかけて、すてきな自由研究作に協力をお願いします。このようにもう一つは「こだわる」ということです。
 冬休みプリントにはこの他に、スキー・スケートに連れて行ってあげて下さい、地域行事に参加させてください、体の悪いところは治療を受けさせてくださいなどなど、いつもお願いばかりが並んでいます。子どものためとはいえ、全部をやりきるのは親もたいへんです。どうぞ、「この子にこの力をつけさせたい」という親の願いも入れながら、子育てを楽しむ冬安みにしていただければ幸いです。多くの人の経験では、子育てが一番楽しいのは子どもが小学生の時と言っていますし、一応子育てが一段落した私もそう思います。
 冬休みの近況、相談、そして何かあった時など、メールや電話などで連絡下さい。また、休日以外は原則出勤していますので、元気な顔を見せにお立ち寄りいただければ嬉しいです。どうぞ、すてきな冬休みを。

電話  85―8888(公)大野
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