第204号 12月3日

子どもたちの考える力はすばらしい

 かけ算も最終段階に入ってきました。今日の問題はこのようなものです。「箱の中のチョコレートはいくつあるでしょうか。工夫して求めましょう。」そのチョコレートの図は、左の通りです。子どもたちに「工夫をして」とはどんなことかをまず確認しました。「できるだけ楽な方法で」ということで理解しました。
 できるだけ多くの子どもたちの考えを引き出すために、次のことをしました。図と同じプリントとマジックを子どもたちに配布しました。そして、「チョコレートが24個っていうのは、家でもやってきただろうからわかるよね。どうやってその24個だと考えたか。その考え方をプリントに書いてください。そして、できればあいているところに式も書いてください。」
 ピンと来ない子もいたので、回りながら、ヒントを与えました。
 わかり始めると、子どもっていうのは早いです。一つの考えができると二つめ三つ目に挑戦する子もたくさんいます。その後、子どもたちが書いた全てのプリントを黒板に貼って、いくつの方法があるか、みんなで確かめました。
 一番多くの子が考えたのは下のRさんの考え方のように上の三つをずらして、6×4または4×6で計算する方法です。この他には、縦に区切る方法、横に区切る方法がでました。さらに三つずつ、また四つずつくくっていく方法など、十種類近くの方法がでました。
 子どもたちに「工夫度」を聞いてみるとやはり最初に述べた方法が多かったです。
 授業のまとめとして、「これが絶対正しい」というのはないけれども、自分で一番わかりやすい方法で、計算することが大切であることを伝えました。