第200号 11月28日

 子どもの観察力ってすごい
〜九九の決まり〜

 かけ算も大詰めに入ってきました。
教科書では、「九九をつくったときにつかったきまりをまとめましょう。」というところ、ちょっと言葉をかえて、「かけ算の秘密を探しましょう。」と子どもたちに問いかけました。
 私も予想しなかったような考えがたくさんでてきました。
・九の段の九九は一の位と十の位をたすといつでも9になる。
・九の段の九九は、一の位と十の位をとりかえても九の段の九九の答えとなる。
・九の段の九九は十の位は一ずつ増える。
・かけられる数とかける数をとりかえても答えは同じ。
・1と25と81以外は答えが2個以上ある。
・0の段の答えは全部0。
・一の段の答えはかける数と同じになる。
・縦に見ても九九は同じ。
私が一番すごいと思ったのが、H君の出した1と25と81の考え。隣ページにある表をじっくりと見たんだなあと思いました。
 あと子どもたちから出て来なかった「かける数が1ふえると、答えはかけられる数だけふえる。」ということを次の時間に補足して指導することにして、今日は、子どもたちの考えのすばらしさをほめてあげました。
 これから少しずつかけ算の百マスに入っていきます。まだ子どもたちの九九の定着は完全ではない子が多い中ですので、九九の表を見ながら、小さい声でつぶやきながら、表を埋めていくよう少しずつ訓練をしていきたいと思います。今までの私の経験からいうと、かけ算百マスは、足し算、引き算より速くできると思います。また、子どもたちも楽しみにしている子も多いので、二学期終了時に完全定着を目指して、指導をしていきます。

 古今東西の名作

 国語の読んでみよう・書いてみようの単元で、古今東西の名作を読もうというところがあります。教科書にあるのは、ロビンフッドの冒険、金のがちょう、浦島太郎、欲ばりな犬、うさぎとかめ、シンデレラです。お父様、お母様はいくつのお話の中身がわかりますでしょうか。お恥ずかしい話ですが、ロビンフッドの冒険は読んだことがなく、金のがちょうは、なんとなくわかりますが、「あらすじは?」と聞かれると自信ありません。
 今日、国語の時間に、欲ばり犬とシンデレラを読んで聞かせました。シンデレラを初めて知ったという子もけっこういました。
 今日読んだ「シンデレラ」においても、多くの考えさせられるところがあります。美しさは、外面だけではなく、内面からも輝いてくること。事実、シンデレラは、王子様と結婚した後、いじわるをされた継母やお姉さん達をお城に呼んで一緒に暮らしました。またイソップ物語も一つ一つに教訓があり、川に映る肉をくわえた自分の影に対して吠えて、自分の肉までも失ってしまう「欲ばり犬」のは、欲張るとかえって損をしてしまうということ、人の物はよくみえてしまうものであるというような教訓があります。
 学級には人気はそこそこですが、古今東西の名作集がありますので、時間を見つけて、子どもたちに読み聞かせて、一度は名作にふれる機会をつくっていきたいと思います。きっと計り知れないたくさんの生き方や教訓に子どもたちはふれることができることでしょう。