第186号 11月12日
新しい係が動き出して
新しい係が動き出しました。今までと同じ仕事、そして、私的には、前の人がやらなかった新しい仕事を、と思っています。
今日はそんな中で、ちょっとすてきだなって思った牛乳パック係の仕事を紹介しましょう。
牛乳パック係の仕事は、みんなが飲んで中身を洗って、開いて乾かした入入パックを、給食台の下の一時保管することです。そして、棚が満杯になったら、それを大きな袋に入れて、リサイクルに出すのに倉庫まで運ぶことです。前の係は、男の子だったので、豪快に放り込んでいました。満杯まで詰め込んで、そのあと、袋に入れていました。並べてはいませんでしたが、十分許容範囲でよくやってくれました。今回の係は、Mさん、Sさん、Mさんです。今日、何をやっているかなあと見てみると、感心してしまいました。写真でおわかりになりますでしょうか。牛乳パックをきれいに重ねて、隅っこの方から、きれいに並べているのです。
整理整頓のだめな私は、「きれいに並べて」までは指導の手が回るはずもなく、これは家庭のしつけのたまものだなあと思いました。それと子どもたちにも、家と学校の区別というのを子どもたちなりに持っていて、学校のことはきちんとやるという働きもあると思います。「あなたたち偉いねえ」と一枚パチリと撮らせてもらいました。
「両手で渡しましょう。」
毎週火曜日に大学で学校の先生の免許取得を目指す学生さんに授業作りについて教えているのですが、今日はちょっと、生活指導をしました。「靴はそろえておきましょう。」、「部屋の中では外で着るものを脱ぎましょう。」、「返事をきちんとしましょう。」、いつもの大学の先生と違って、私のこまかな注意に戸惑っていた様子もありましたが、素直に聞き入れてくれました。そして授業の最後、感想を書いたプリントをみんな片手で無言で渡す学生さんの多い中、一人の学生さんが両手で私に渡してくれました。「○○さん、人にプリントを渡す時、両手で差し出すってことは、大切な礼儀です。とってもえらいですねえ。」とほめてあげたら、にこっとしてくれました。次の学生さんもその次の学生さんも、両手で提出してくれてのが、私は、うれしくて、そして大学生もちょっとかわいいなっていう気持ちになりました。せっかく与えられた機会なので、学生たちに、厳しく、優しく、教師のイロハを語りたいと思います。