第185号 11月11日
かさこじぞうを語る
民話風の語り口で実に日本語の美しさ、古い時代の暖かみのある言葉がいっぱいの「かさこじぞう」。物語自体は子どもたちにもあまりにも有名です。
私はこの教材で、じいさま、ばあさまの暮らしぶりや気持ちの読み取りをしていく一方、「語る」ということに力を入れていきたいと思います。
前にも話したことがあるかもしれませんが、「読む」でなくて「語る」、つまり、相手の心に届くようにじっくり聞かせるということです。
そのために、@以前「相手を見つけて読んで来なさい。」という宿題を出しました。相手に聞かせるということがみそです。そして今日は、A二人一組で、一人が語って、もう一人がうなずきながら聞く。という取り組みをしました。自分の読みを相手が一生懸命心を向けて聞いてくれることにより語りを深めていくということです。最終段階として、Bみんなの前で、みんなが好きな場面を語るということを考えています。そのために今日の宿題として、語る場所を決めてくるというのを出しました。がま君で暗唱に強いことを証明した子どもたちですが、時節柄忙しいということもあり、長い短いはあるでしょうが、自分の気に入ったくだりを語ってもらいます。私の頭の中には、昨年の東京研修での「百万回生きたねこ」の五千人の前で語りきったあの小学校三年生の女の子の引き込まれるような語りが強烈に私の脳裏にあることが強い動機となっております。
どうぞ、家庭においても、お子さんの語りに耳を傾けてあげて下さい。
かけ算九九の状況
子どもたちが取り組んでいるかけ算九九は、五、二、三、四の段を学習しました。上がり九九、下がり九九、ランダムができて合格です。五の段は全員が合格できました。休み時間や給食を食べた後など、挑戦する子で、列を作っています。最後に苦労している子の手当が大切となってきますが、とりあえず覚えたら合格とし、あとは、百マスや問題集などで、がっちり定着するよう鍛えていきます。
尚、未習ですが、完全に九九全部を覚えきっている子もいますので、全段のエントリーを受け付けています。
左がお子さんの状況です。○が合格、空欄がこれからというところです。