第159号 10月15日
泣いても笑っても木曜日は総練習
今週は火曜日始まりなので、一週間もあっという間です。その一方、土曜日も日曜日もありますので、実質六連続登校となります。
総練習は木曜日です。子どもたちには、前も言ったことがありますが、「総練習は練習じゃないよ。本番だと思いなさい。」と朝、伝えました。前にお話したことがあると思いますが、私が新卒の時、学芸会が近づいてなかなかうまくまとめられない時、「総練習もあるから、もう少し練習できるなあ。」みたいなことを言っていたら、「佐々木さん、総練習は練習だと思っちゃいけない。職員も、子どもたちも本番と思って動かなければならない。練習はその前までということだ。」と叱られました。それ以来、私は総練習は「練習」とついているけど、練習だとは思っていないし、子どもたちにもその意識を持たせるようにしています。
今日の朝は、この話と、もう一つ話して体育館へ出ました。「今日、気をつけることは二つ。一つは、R先生がいつも言っているように、『お行儀』、わかるよね。もう一つは、自分の演奏や歌が、きちんと責任を持ってやっているかということ。自分が弱いところ、うまくいかないところはどこなのかをきちんと見つけること。先生は25人もいるんだから、一人一人の詳しいところまではわかってあげられないところもあるからね。」というアドバイスをしました。
一時間目は体育館での練習でした。最後の一工夫ということで、山の音楽家にちょこっと踊りをつけました。歌も演奏も、遠くで聞いていて、音楽らしくなっています。なかなか「いい感じ」です。
それで、私はステージに上がって、両方のクラスの子どもたちのがんばりの様子を観察いたしました。
♪ファソラファドーラソードーソ♪っていう出だし、♪ラーラシラソファミ♪っていう早いところなど、よくできるようになったなあと思います。地域参観日の時に来ていただいた方は、当日その違いをよーく聞いていただければと思います。
そんなことを思いながら、打楽器を見ると、それぞれがそれぞれに、チャンチャン、タタタと音を出しているところに気づきました。一応リズムには合っているので、聞いていて違和感はないのですが、楽譜とはだいぶ違っているようです。
放課後に、居残れる人は居残って練習をしました。やっぱり楽譜とは少し細かいところが違いました。考えてみると、今さら言うのもおかしいのですが、一人一人をきちんと見ているようで、もっと早く練習をつけてあげればよかったなあと思いながら、パートごとに私のそばに連れてきて練習をしました。
私もたいしたできるわけじゃないですが、残った子どもたちとウンチャッチャと教えました。すずとタンバリンを数回ずつ練習して、「おうちでも少しがんばってきてね。」ということで練習を終わりました。
学習発表会は、全体としては、何とかなるでしょう。でも、私は一人一人が「やったあ。いい演奏ができたー。」って思うには、一人一人がきちんと歌えてきちんと演奏できるっていうことが根底にあると思います。「二年生の音楽良かったね。」って言われても、自分でうまく演奏できなかったら、子どもたちは嬉しくもなんともないことははっきり自覚できますから。
明日は最後の練習(本当は、金、土にちょっとはできるかもしれないけれど)、今日の練習の成果が少しでも現れて、一人一人が笑顔でステージを演じることができるよう見守りたいと思います。