第158号 10月15日
すごろくか紙芝居か
国語で「さけが大きくなって」が終わって、関連教材で、すごろくをつくるか紙芝居をつくるか選択する教材があります。読んで終わりにしようかとも思いましたが、今の子どもたちには、新しい物を創り出す力が求められますし、今度の学習指導要領でも、表現する力を育てるということが新たに強く求められていることもあって、子どもたちにやらせてみることにしました。
すぐろくのグループ四つ、紙芝居のグループを二つ作りました。一グループは四人(一部五人)で、男女混合です。
すごろくは、鮭が生まれてから、成長して生まれた川に戻ってくるまでを十程度のメモを作り、それに一回休み、三つ戻るなどのイベントを入れて画用紙一枚にまとめるものです。紙芝居は、鮭の成長について、四つ程度の場面について、絵と文で作るものです。
授業では、教科書を一度みんなで読んで、それから制作会議スタートさせました。分担を決めていましたが、何分もしないで、「先生、紙下さい。」って来ました。「ずいぶん早いなあ。」と思って、紙をあげると、教科書とは関係なしにすごろくを作り始めました。「ちょっと待ったー。」とすごろく部隊に声をかけて、メモを作ること、色画用紙にそのメモを書くことなどを指導しました。そうしたら、要領を得たようで、活動がうまくいき出しました。紙芝居の方はややこしくなかったのか順調でした。
ちょっと説明が悪くて、子どもたちに遠回りをさせてしまったなあと反省です。
それでも、子どもたちは波に乗ったようで、どのグループも一生懸命相談しながら、作業に取り組んでいました。
すぐに答えが出るものではなく、グループで協力して、方向性を相談して、創り上げていくということは、難しいことではありますが、大人になってからは、多くの仕事がチームプレーとなります。小さな取り組みですが、少しずつでも、子どもたちに力をつけさせていきたいと思います。
あと二回の作業時間をとって、最後に成果を発表してもらうことにします。