第138号 9月22日
ゆさぶりをかける
地域参観日にたくさんの(ざっと数えて十軒くらいかな)保護者の方々に来ていただき、ありがとうございました。午前日程だとお仕事をしている方はなかなか来られないのかなあと思います。そういう方のために、今日の概略を報告いたします。
一時間目は体育で、子どもたちはかなり走って、汗だくで教室に戻ってきて、国語の勉強となりました。
きつねのお客様では、きつねのきもちがどう動いていくかを想像しながら読み取ることがポイントと考えております。今日の授業では、子どもたちに「最初は悪いきつねだったけれど、その後きつねの気持ちは変わったか、変わらなかったか。」を尋ね、その理由を考えさせました。子どもたちの多くは、あひるに「『親切なおにいちゃん』と言われて気持ちが変わった。」と答えました。22対2だったと思います。次に私は、最後の文「ひよこはまるまる太ってきたぜ。」の一文を子どもたちに読ませました。この文できつねがひよこを見ての様子であることを知らせ、どんなことをつぶやいたかノートに書かせました。そうすると「おいしそうになってきた。」とか、「あと一週間経ったら食べよう。」などという意見が出てきて、12対12までいきました。もっと意見を聞いていたら逆転したかもしれません。授業での意外性というか、子どもにゆさぶりをかけるっていうのも子どもに考えさせるには、大切なことかなあと思います。
その後、次の段落を読み、太ったひよことやせたあひるの会話を子どもたちに考えさせ、発表させました。安心して来るように誘うひよこと、警戒しているあひるが、ひよこの熱意で気持ちが変わる様子をうまく表現できるかがポイントです。全員にはやってもらえませんでしたが、家でかなり考えてきた子どもも多く、ひよこが一生懸命きつねの優しさを訴える発表が多かったです。私としては、あひるがもう少し疑い深く、「やっぱりやばいんじゃないかなあ。」みたいにすぐに気を許さないみたいなところがあると、さらにいいかなあと思います。ともあれ、今日の発表は私の思う合格レベルには達していました。
中休みは、音楽の準備をと思っていましたが、「先生、鉄棒やろうよー。」という声に外に行っていました。
さて、帰ってきて、音楽。参観日で音楽などめったにやるものじゃないと思っていたのですが、二組も音楽ということで勢いで決めてしまいました。
今日の目標は、リズムに合わせて最後まで止まらないで演奏すること。最初に二つあるパートの一つ一つを復習しました。あちこちに飛ぶので、そのへんのつまずきを部分練習でなんとかスムーズにして、最後に二度ほど合わせました。一回目は、私も途中でやっているところを見失ってしまって大失敗。最後の一回は、何とか最後まで演奏できて、今日の目標はなんとか達成ということで、終わりました。二組のお母さんが、「一組上手ですね。」ってほめてくれました。お世辞とはわかっていても、ちょっと嬉しい気持ちになりました。
来週は、鉄琴、木琴、鈴、太鼓などを入れて、ボリュームを出していきたいと思います。