第133号 9月16日
今年の遠足は。
金曜日は、子どもたちにとって、楽しかった、おもしろかった、辛かった、苦しかった、つかれた。どれも当てはまりそうな遠足だったと思います。
片道が四キロ半ほどあり、往復では九キロ、家に帰ることもいれると多くの子は十キロ以上歩いたことになろうかと思います。
歩いて行けそうな所を学年団でかなり、調べました。そして寿公園を候補に挙げました。距離がかなり長いということで、本当に可能だろうかと言うことは、かなり学年団で議論し、この距離は、子どもたちにとっては、辛いだろうけれど歩けるだろう。それで得る物があるだろうということで実施することにしました。
行きは、一時間40分かかりました(予定では一時間半でした)。寿公園にいた時間は正味一時間少しでした。その中で、おやつや弁当を食べ、ボールやアスレチック、探検などをして過ごしました。ついてすぐおやつ、そして弁当、食べ終わってつかの間の時間をボールやアスレチック遊びというスケジュールでした。
問題は帰り。行きよりはかなりかかるだろうという見込みを持って、二時間見ました。その読みは見事に的中して、ちょうど最後の子が二時間で学校前までゴールしました。
私が一番最後を歩いていたのですが、一年生が十名ぐらい遅れて、私と養護教諭の山田先生で、手を取り、励ましながら、連れて行きました。二年生は、「疲れた。」、「あとどのくらい。」などと口では言っていましたが、それでも遅れることなく歩いていたのは、さすがちょっと大人になったらあと思いました。
「物事に絶対はない。」ということをいつも頭には入れているのですがともあれ、全員が歩くことができたと言うことで、一安心といったところですが、おしかりの連絡があるのではとドキドキもしていました。
実は、私の気持ちの中にも「子どもたちを歩かせたい。」という思いは強くありました。娘が小学校に入ったばかりの頃でしたが、家族で駒ヶ岳に登りました。(今は一般人は登れないようです)娘が、登る途中で、「歩けない〜。」って泣き出して、途中でやめるか登るか迷いましたが、泣いている手を引き引き、馬の背まで登りました。帰りもずっと泣いていたように記憶しています。十年以上たった今でも、「よくあの駒ヶ岳登ったよねえ。」とちょこちょこ話題に登る位、振り返ってみると、すてきな思い出の一ページになっています。
それともう一つ。これも自分のことですが、ダイエットを始めてから、「なるべく車を使わない、歩く。」ということに心がけています。夏休みにニセコに行った時も車を置いてJRで行き、一日中歩きました。そうすると、車では見えなかったであろう自然の花々に出合い、地元や旅行者との会話などができ、町をすばらしさを肌で感じることができました。自分の足で物を見て感じるって大切なことと思いました。
今は子どもたちにとってもしかして、疲れて苦しいだけの遠足と感じているかもしれないけれども、月日が、それを「苦しいことをやって達成感が得られる。」といいうことを学ぶことに変わっていくことを願っています。