第119号 8月26日

自分のものを大切にしてほしい

 物語っていうほどではありませんが、昨日考えながらお話を作って子どもたちに読ませました。

「わたしのだいじな鉛筆」

直子ちゃんは、文房具のお店屋さんで、お母さんに、新しい鉛筆を買ってもらいました。
「お母さん、このピンクの鉛筆がいいわ。」「そう、大事に使うのよ。」直子ちゃんは、うれしくてしょうがありません。
家に帰った直子ちゃんは、鉛筆けずりで、きれいに研いで、筆箱に入れました。「明日、みんなに自慢しちゃおう。」そう思いながら、ベッドに入りました。
 次の日の朝、直子ちゃんは学校に着きました。筆箱を開けると、早速みんなが集まってきました。
「直子ちゃん、その鉛筆かわいいね。」「ありがとう、ママに買ってもらったの。」「いいなあ。」
 友だちのかよ子ちゃんが、やってきました。
「ねえ、直子ちゃん、お願いがあるんだけど…」「なあに?」「直子ちゃん、わたしのミッキーの鉛筆と一本取り換えない?」「ええ?、それはできないわ。ママと大事にするって約束したんだもの。」「取り換えたら、私も大事にするわ。」「でも…」。
かよ子ちゃんは、ちょっと考えこんでしまいました。
「ね、お願い!」「うん、わかったわ。一本だけね。」「直子ちゃん、ありがとう。」
直子ちゃんは、五本あるうちの一本だけ、かよ子ちゃんのミッキーの鉛筆と取換えました。かよ子ちゃんのにこっとする笑顔を見て直子ちゃんもちょっと安心しました。
「わたしの大事な友だちのかよ子ちゃんだもの。一本ぐらいいいわ。」
そう思うと、ちょっといいことをしたような気持ちになりました。
 家に帰って、お母さんと漢字の勉強をしていると、「あれ、直子、この鉛筆どうしたの? それと、買ってあげた鉛筆一本足りないんじゃない。」とお母さんが言いました。

 次の日、直子ちゃんは、かよ子ちゃんに、「ごめんなさい。やっぱり昨日取り換えっこした鉛筆だけど、やっぱり戻してほしいわ。はい、これ、ミッキーの鉛筆。」「ええ!交換したって言ったじゃない。困ったわー。…あのね…、わたし、ピアノ教室で一緒だったとも子ちゃんがあの鉛筆、ほしいって言うから、あげちゃったわ。」「……」

 話には、お母さんが直子ちゃんを叱った場面を書いていませんが、何と言ったのかを考えさせました。そして、どうして、取換えっこがよくないのかを検証していきました。
子どもたちの話をまとめながら、@自分たちの使うものは、全て親の苦労して働いたお金から買ってもらっていること。(もらったとしてももらった人が買っていること)A自分の子どもが使うということで、愛情をこめて与えていること。(傍線の部分に赤線を引かせました)B取り換えたものは、今回の例のように元に戻そうと思っても無理な場合があること。を知らせ、自分のものを安易に交換しないこと、自分のものを大切にすることを指導しました。
教室には、たまにですが、落とし主がわからない鉛筆や消しゴムが私の所に届きます。記名をするのも交換をしないことにつながりますし、自分のものを大切にすることにもつながります。どうぞ、よろしくお願いします。

トイレットペーパーの芯集めます

 すでに何軒かのご家庭で運んでいただいておりますが、9月6日(土)に開催されます本校PTAふれあいフェスティバルにおいて、一組のたこたこロケットで利用
いたします。お子さんを通して、学校まで運んでいただければ、幸いです。 尚、事前作業、当日の協力依頼につきましては、明日委員の方から流しますので、ご協力よろしくお願いします。