第104号 7月15日
学級文庫について
懇談会で本のことが出ました。次の三点について、ご指摘をいただきました。@小学二年生は漫画的要素が大きく学級にある本としては不適切ではないか。A新しい本について、誰が借りるかということで取り合いになりトラブルのもとになっている。Bせっかくたくさんの本があるのだから、読み聞かせをするなど、良書に親しむ機会を作ってほしいということ、C性に関わる本については、配慮した指導をしてほしいということ、D読書カードとのかかわりはどうか、ということでした。なかなか自分自身気づかずにいたこともあり、たいへんありがたく思っております。
一点目につきましては、マンガ的要素の多いものは、学校教育としてはふさわしくないというご指摘に基づき、今後本棚からなくしていきたいと考えております。ただ、マンガから人生観を得るという場合もありますので、ご家庭におきましては、マンガの良さも認めてあげる場面も作っていただければと思います。
二点目については、子どもたちにもお話しましたが、せっかくの楽しい本でトラブルになるのは悲しいことです。譲り合って見るよう、また、借りるよう改めて指導いたしました。
三点目の読み聞かせなどは、とてもいい方法として、是非取り入れていきたいと考えております。ただ、今学期は授業の方に余裕がない状態でありますので、二学期に試行していきたいと考えております。私も以前述べましたように古今東西の名作と言われるものには、一度はふれる機会を作る必要がありと考えておりますので、是非楽しみながらやっていきたいと思います。
四点目については、まず、子どもの正常な発達の一つと捕えていきたいと思います。その中で、ただみんなで本を囲んでいたずらに騒ぐだけではなく、静かなところでじっくり見るということがよろしいかと思います。子どもの発達から大きく外れた書籍はありませんので、興味があれば、じっくり読むのがよろしいかと思います。
五点目の読書カードの扱いですが、最近あまり力を入れていなくて、記入していない児童も多いかと思います。私は、本を読んだら記録して財産になっていけばいいと思いますが、「本を読んだら書かなきゃならない。」と思って、本から遠ざかるようであれば、本末転倒でありますので、書けなかったら無理に書かなくてもいいというところで、まず本に親しむということを第一にしていきたいと思います。
私の今年の大きな目標の一つである「本に親しませる」ですが、課題を抱えながらも、子どもたちの読書量は増えています。夏休み中も貸し出しします(忘れないように本の名前を書いていってもらおうと考えています)ので、どんどん本に向かう時間を作ることができるよう応援していきたいと思います。