第100号 7月9日
絵の苦手な子にも満足する絵をかかせる
私は絵が得意ではありません。小学校の四年生の時に工事用の自動車を描いて、和光に飾られたのが人生唯一の栄光でした。以後、上手な絵とは縁がありませんでした。
でも、小学校の先生には図工があり、絵の指導があります。「絵が上手に描けなければ図工を指導できないのか」という命題に対しては、NOという解答ができます。それなりの確立された指導方法で指導すると絵が苦手な子どももそこそこ満足する絵が描けるのです。
私は前に一度扱ったことがある酒井式の指導方法で、牛の描き方を調べてみました。(http://homepage1.nifty.com/NOBUHIRO-UEKI/usinoe/sono1.htm)
そこでは、牛を描く順序として、鼻、目、耳、顔の輪郭、しっぱ、体、おっぱい足の順序となっています。この指導法では、見たままに書くというのとはずれています。だから、こういう手法を使うことに対して、賛否両論が興っているというのも事実です。ただ、牛の絵の見せ所である顔、しっぽ、そしておっぱいが特徴的に表現できます。家でも、何回か描いてみて、「これなら行ける」と子どもたちに指導することにしました。さらに、二年生の目標として、@よく見て描く、A大きく描く、を掲げて指導に当たりました。
朝の時間は短かったのですが、子どもたちに牛の描き方を指導しました。「先生が話すのは、上手に牛を描く自信のない人も、ある程度は牛らしい牛を描ける方法です。絶対このように描きなさいということではありませんが、なかなかいい方法なので教えます。」ということで指導しました。
農高まではゆっくり歩いて30分の行程。現地ではまず、牛をさわって、その感触を確かめ、それからスケッチに入りました。今回の指導方法がベストかどうかわかりませんが、「先生描けない」っていう子は一人もいなく、私に見せに来る子どもたちも結構満足そうな表情をしていたので、よかったのかなあと思います。これから教室で輪郭をとったり、色つけをしたりして完成に向けて指導していきます。
子どもたちの感想から
K〜きょう、牛を書きにいきました。それでぼくの書いた牛は、「うまいね。」と言ってくれました。
A〜きょう、うしをかきにいきました。わたしはかくときにうしをかんさつしにいきました。さわろうとおもったら、はなみずをかけられました。でもさわるのがこわくてでもさわれました。わたしは、おなかのところをさわってみおたらすごくきもちよかったです。あとさらさらで「きもちいい」といいました。そしてさっそくかいてみました。そしてわたしはちちをおっきくかきました。たのしかったです。わたしはかくときドキドキしました。
S〜ぼくは、うしの絵を描きに行きました。さいしょ、うしをさわりに行ったとき、うしがちかづいてこなくて、あいずをしたらちかづいてきて、ちょっとだけさわれました。そしてじょうずにかけました。
M〜しゃせいかいでうしの絵をかいてから、うしにさわったら毛がさららさらしてきもちよかったです。
K〜ぼくはウシを見てうれしかったです。でもウシのおなかをさわってきもちよかったです。
Y〜きょう、ぼくは、うしのえをかいてさわってすごくたのしかった。いちばんたのしかったのは、かくので、たのしかったです。いっぱいかいてすごくたのしかったです。
M〜しゃせいかいでうしをかくことになって、うしをうまくかけて、うしをさわれてうれしかった。
M〜きょう、大野のうぎょうこうこうにいってたのしかったです。うしがいっぱいいて、白いもようがいっぱいあったのもくろいもようがおおかったのもありました。
M〜わたしは、うしをさわるときに、こわかったけど、さわってみたら、かわいいかったです。絵を書くときに、むずかしかったです。かきおわったら、先生に見せにいったらチチがけていなかった。
R〜しゃせいかいをしてうしの絵を描いてむずかしかったけど、うまくかけました。うしをさわってきもちよかったです。
T〜しゃせいかいで、うしをかくことになりました。うしのえはうまくかけて、ほんとうによかったです。うしは、うごいたりしてなんかかわいかったです。
S〜きょう、わたしは、うしの絵を書きにいきました。行ったら、うしの体をさわりました。きもちよかったです。
S〜きょう、しゃせいかいでうしをかきにいきました。うしはすごくすごくきれいにかけました。そしてうしをかきました。うしはきもちよかったです。
R〜うしは、くろやしろがいっぱいあるのとかわかれていました。うしのえはあんまりうまくできませんでした。ぼくはどのうしをかこうかまよいました。うしをかいてうれしかったです。
M〜わたしは、うしをさわって、「きもちいいなー」とおもいました。わたしにうしがちかよってびっくりしました。えは、とってもむずかしかったけど、うまくかけたので、とってもうれしかったです。
S〜ぼくは、うしを見てさいしょはこわかったけど、だんだんなれました。うしがきたところにいきました。なんびきか、はなみずをたらしていました。ぼくはうまくかけました。
C〜わたしは、うしがくさかったけど、かけてよかったです。うまくかけたとおもいます。
N〜ぼくは、うしをかきにいくときからドキドキしていました。けど、いってうしはかわいかったです。うしをかいて、「うまい」と言われました。
T〜うしがていねいにかけてうれしかった。あときれいにかけたりさわれたりしてうれしかった。
W〜うしをはじめてみたので、ほんとちょっとこわかったです。でもすぐなれました。さわってみました。そしたらきもちかったです。
M〜きょう、しゃせいかいで、うしを見にいきました。わたしは、うしをさわったり、うしをかいたりしました。しゃせいかいは、おもしろかったです。
D〜うしをみて、せなかがかたかったです。きもちかったです。Tくんが、すごいうまかったです。Rくんがもってくれました。
T〜きょうのしゃせいかいで、うしをかいてへたにできました。うしもさわりました。
R〜わたしはうしさんの毛をさわってふかふかしてきもちよかったです。そしてそれからうしさんの絵をかきました。