第77号 6月13日
ライフワークがあるってすてきだな
木曜日、北斗市の先生方が一同に介しての研修会が行われました。私は理科サークルに所属しており、今回は上磯中のプラネタリウムの見学でした。
上磯中の屋上にあるドームを通りがかりによく見ていましたが、中に入るのは初めてで、とても楽しみにしていました。
今回プラネタリウムを説明してくださったのは、元教員のA先生。上磯中新校舎建築時の目玉の一つとして設置されることになったプラネタリウムの設計をゆだねられた当時の上中の理科の先生です。
いわゆる「夜空が何よりも大好き」という先生です。教員時代から、子どもたちに、授業を通して、子どもたちに理科の楽しさ、そしてご専門の天文のロマンを語り続けたそうです。
小一時間のお話ですが、プラネタリウムの設計を任されて、自分で驚くような数千万円の機械を導入できたこと、地震で台ごとひっくり返り、たいへんな修理費用がかかったこと。開設当時は、ドーム内でマリンバや弦楽器などを持ち込んだ星空コンサートが行われ、多くの人が来たこと。一般の方や社会教育などでかなり頻繁に利用され、その説明を担ったことなどの話がありました。
その後、夕暮れの場面から静かな音楽が流れる中、次第に夜空に星が映し出される中、今の季節の星空について、説明がありました。私のような素人にとっては、「あっ、北斗七星だ。カシオペアだ。あれは、さそり座かなあ。」程度しかわからないのですが、A先生は、代表的な星座について、ポインターで指しながら、星座にまつわるお話をしてくださいました。
次に、太陽を回る惑星について、最近の調査機から送られる写真も取り入れながら、地球からの見え方や、土星の輪、火星の接近など、とてもおもしろい話をしてくださいました。
最後に、小、中学生向けのプリントやスライドの紹介があり、よかったら使ってほしいということ、キャンプや授業での観察などあったら、呼んでもらえれば是非お手伝いをさせていただきたいというお話もいただきました。
現職を退職して5年の月日が流れたそうですが、星に対する情熱は、子どもの時のそれと変わらない位、お話をする時の目は輝いているように見えました。
天文の話もよかったけど、とってもすてきな生き方をされているなあと思いました。自分の得意なことを持つことってすてきです。周りの人からマイナーだなどと思われるものもあるかもしれません。華やかなものでなくても、人に負けないぞというものが一つでもあると人間大きくなるんじゃないかなあと思います。
それと、もう一つすてきだと思ったのは、自分の持っている力を子どもたち、地域にために使ってほしいという思いでした。
子育てと仕事真っ最中の保護者の皆様にはゆっくり趣味の時間などなかなかもてないかもしれませんが、ちょっと普段の生活と違ったベクトルを持つということも大切かなあと思いました。
また、子どもたちも小学校二年とは言え、スポーツや絵、工作など得意な物に目覚めつつあります。私もそういう子どもたちの個性を大切に育てていきたいと思います。
私も、コンピュータがちょっと得意。子どもたちや学校、そして地域の方々に何かお力になれることは、力一杯がんばっていきたいと思います。