第71号 6月6日
間違うことから学ぶもの
五時間目は、算数の準備はしてきませんでしたが、算数のドリルをやりました。
子どもたちは、引き算、足し算の筆算の力はついてきています。
ただ、回ってまるつけをしていると、いくつか典型的な計算ミスに出会います。
@たす数の位取りを間違えたため、計算をミスる例。これは結構ありました。その理由の一つに、狭いドリルの余白に筆算を書くため、マスがなかったということもあるかと思います。この間違いは、数名に見られました。
Aは、十の位にいらない0をつけている例。一の位の0は必ず書かなければならないが、十の位の0は省略しなければならない。なぜ一の位は書かなくてはならなくて、十の位は書いちゃだめなのか。子どもたちには理屈をこねてもすとんと落ちないので、「4のことを04って言わないよね。」という説明と、タイルを使って「十の位はなし、一の位は4だから、4だね。」という二通りで説明しました。
Bの例は、足し算の可逆生を利用して、足される数が一桁で小さいのを嫌って、筆算でひっくり返して計算している例。これは、筆算は計算の過程なので、正しい答えが出ていれば○とするか、筆算そのものの勉強だから勝手にひっくり返すのは×とするか。題意からして、この問題は後者でしょう。
Cは、最初に全て@のような間違いをして、連発して×をもらい、直したもの。全て位取りをそろえて書き直している。この子は、これ以降、位取りの間違いは全くありませんでした。
こうしてみると、はじめからきちんと覚えるということは、一番いいとしても、間違をし、それを発見されることで、確実に身につくということも多いと思います。特にCの例の子どもなどは、これで、位をそろえるというところがすっきりしたと思われます。
子どもたちががんばったドリルのまるつけをしながら、子どもの思考回路をちょっと探ってみました。
尚、このドリルは、ご覧のようにとても狭いところに筆算をしなければならなく、マスもなかったこともミス発生の一員となりそうです。
今後、足し算、引き算、繰り上がりなしあり、繰り下がりなしあり、そして、それが混じったタイプなど、計算練習の場数を経験させ、安定した計算力をつけるよう指導していきます。