第66号 6月2日
問題の読解力
今日、算数のテストをしました。机を離して、人のを見るのは厳禁です。問題の意味がわからない子は、私が回っている時に、意味を聞くのはありです。一番質問が多かったのが左の問題です。「答えが正しければ○、間違っていれば正しい答えを書きましょう。」感じには全てふりがながついていますね。
「先生、意味わかんない。」って聞いてくるので、その子の前でゆっくり読んであげます。
「答えが合ってたら○つけるんだよね。そして、違ってたら、×つけるんじゃなくて、本当の答えを書くんだよね。」これでだいたい意味が通じてくれます。
子どもたちが帰ってからマルつけをしました。聞いてきた子は、だいたい意味がわかって書いていたようです(それでもまちがっていた場合もありました)が、思いこみで、○か×をつけてしまっている子もいました。また、一番左の問題では、十の位が繰り上がらないので9でなくて、8ですので、89と書かず、8と書いてバッテンをもらった子も何人かいました。意味はわかっているのでしょうが、やっぱりバッテンです。テストを返す時に今一度子どもたちには説明していきます。ただこの四問が計算問題だったら、ほとんどの子は全問正解すると思いますが、ちょっとひねられるとお手上げ状態の子が多いです。じゃあ、これが数学的な考え方を測定する適切な問題かと言えば、私は「う〜む。」と考え込んでしまいます。でも、こういう問題っていうのも、子どもたちは、これから幾度となく経験していかなければならないことでしょうから、解き方を鍛えるっていうのも、一つの算数の勉強かもしれませんね。
繰り上がりのある筆算は、時間さえあれば、ほぼ100%通過できます。しかしながら、計算のできる子の中で、おっちょこちょいっていうか、焦らなくてもいいのに、焦ってやって、計算ミスをしている子も見受けられます。
それと、単純な計算問題はできても、文章問題になると立式ができないという子どももいました。文章問題に強くなるためにはどういう指導がいいのかというのは、我々教員の永遠の課題でもありますが、子どもたちには、問題を何回も読んで、何がわかって、何を聞いているのかをしっかりつかむということしか、その場ではアドバイスできない悔しさもあります。
あとは、学校で配るプリント、おうちで、もっと学習を深めている中でやっている問題など、文章問題を読解する場数ということになろうかと思います。子どもたちにはいろんな機会で指導して力をつけさせていきます。