第63号 5月28日

子どもってよく見ているもんだなあ。

 今日の給食を下げる時のことでした。ご飯の時は、私はご飯のところで、残ったご飯を取る仕事をしていることが多いです。給食のカップは、ご飯がくっつきやすく、残したご飯を取るのがけっこうゆるくないです。前の七飯町で、給食センターの人が手間がかかる仕事として、食器にこびりついたご飯を取るのが手作業によるところが大きいという話を聞いていました。それと今日の話題とはちょっとずれますが、子どもたちに、「ご飯は、食べるんだったら一粒残らずきれいに食べなさい。」って言っています。ほんのちょっとだけ残したり、数粒残っていたりしたら、「食べちゃいな。」って言ってあげます。
 食器にくっついたご飯を取るのにどうしていると思いますか。へらでがんばってとっても、とれないことはありませんが、なかなかはがれてくれなくて、時間もかかります。私が発明したわけではありませんが、いい方法があるんです。それは、水をつけること。残ったご飯に少し水をくぐすと、へらであっという間に取れます。でもあっという間っていうのも、私がやるからあっという間であって、子どもたちがやると、ご飯が水びたしになったり、時間がかかったりするので、私が見事な手さばき(?)でがんばっていたのです。
 ところが今日は、何をボケーっとしていたのか、今日はずっと自分の席にいて、お箸集めをしていました。しばらくして、「あーっ!今日はご飯だったっけー。」と思って、ご飯の所を見ると、なんと私のやっていることとおんなじことをともきくんとなおと君がコンビでちゃーんとやっているではないですか。お見事、お見事。思わず、その光景を一枚パチリ。
 私は、内心、子どもってよーく見ているもんだなあって、とってもうれしい気持ちになりました。
 また、子どもたちの一つの成長を垣間見たような気がします。
 そういえば、給食開始時刻をここんところあまりフライイングしていないのに、配膳室に下げるのがそんなに遅くないって言うのも配膳、下膳の要領がよくなっている証拠なんでしょうね。