第58号 5月22日
漢字が多くて、多くて
二年生を指導していて、最近つくづく思うのがなんといっぱい漢字が出てくるのでしょうということです。二年生で160文字習います。一年間で学校に来るのが200日とちょっとですから、一日一つといってもいい位のペースです。年度の始めに「当分あるなあ」と刷ったものも、五月半ばで使い果たし、漢字より教科書の方が先にいってしまい、まずい状況になって、慌ててまた、印刷しました。最近、子どもたちに、「先生、また漢字?」ってよく言われますが、そのペースでないと、やっていけなくなりそうです。
学校では一時間の授業で五、六文字ずつ指導していきます。ですから、一文字にかける時間も限られています。プリント一枚を最後までやっている時間もありません。読み方、使い方、書き順を勉強しますが、やはりそれだけでは、覚えられません。漢字プリントも適宜出していきます。何回か宿題として出しましたが、漢字学習ノートは、私が指示する宿題ではなくても、習った字、習った字を使った単語など、どんどん書いてきていいので、勉強したら提出するようお願いします。
この間、大失敗してしましました。漢字の書き順を、間違えてしまいました。子どもたちの方から、「先生、書き順違う。」って指摘されて初めて気がつきました。教員をやっていると何回か指導しているので、漢字の書き順はそんなに間違うことはないと思っていたのですが、思いこみっていうのがあるもんですね。指導する前にプリントで確認をしているのですが、思いこんでいると確認しているようで、何もしていないんですね。気をつけたいと思います。子どもたちには、空に二度書かせて、それからプリントに書かせています。また、書いている時、教室を一周ぐらいはしますが、そこで、書き順の間違いを指摘することはありますが、見逃しているものの方が多いかもしれません。お子さんが字を書いている時、「その書き順違うんじゃない?」と気がついた時に声をかけていただければと思います。
よく「今と昔は書き順が違う」などと言われることがありますが、公には昭和33年に文部省が出した手引きのみで、誰かが変えたということはありません。ただ、筆順は絶対的なものというとらえ方ではないようなので、文献によっては異なるのかもしれません。書き順にこだわる必要はないという論者もいるようですが、私は、教科書の通りの書き順で教え、子どもたちにもきちんとした書き順で書くように指導していきます。
それとふだんプリントなどに書く名前ですが、自分の名前は漢字で書けるなら、漢字で書いて結構ですが、プリントを児童が返す時にわからない場合もありますので、習っていない漢字にはひらがなを振るようにお願いしています。