第56号 5月21日

 宿題に対する子どもたちのとらえ方の温度差

 毎日は出しませんが、二年生になってから、意識的にちょろっちょろっと宿題を出しています。目的は、@学校での補充として、力をつけること。A家庭での学習の習慣を定着させること、B約束は守ること、この三つととらえています。@については、本来は勉強は学校ですべきものですので、家で勉強しなければついていけないようであってはいけないのですが、現実、家でもしなければきちんと定着しないのもありますから、それなりに、大切です。それよりももっと大切なのはA、Bです。Aについては、全体的にみると、子どもたちはかなり家で勉強しているように私はとらえています。これも保護者の皆様の励ましあってと感謝しているところです。Bについては、結構私がこだわって、子どもたちに指導しているところです。宿題を出したら、必ず点検します。やってもやらなくてもすむのであれば、宿題って子どもたちにある程度のプレッシャーをかける意味がありません。やって来なければ立たせます。特殊な事情があれば聞き、そうでなければ、どうしてやって来なかったか振り返らせます。多くの場合は、「忘れた」のです。繰り返し、繰り返しになりますが、簡単に忘れたではいけないこと、忘れないためにはどうすればいいのか(何かにメモをする)指導します。最後に、どう責任をとるか、つまり、「今度からメモをするようにします。」、「絶対に忘れません。」などの反省の言を述べて指導を終えます。
 子どもたちの中には、「どんなことがあっても宿題は忘れてはならないもの。」としっかりと心根に染みている子がいます。何人かの子どもですが、夜になってから、おうちの人と、「ノート忘れたので取りに来ました。」と来る子もいるし、私の所に電話をかけて聞く子もいます。最初から、忘れないのがいいのはもちろんですが、困っている時、そのままにしないで、なんとしてもやらなければならないことをやるその根性は大いにほめてあげたいところです。こういう子は大人になっても、責任ある仕事ができるなあと確信しますね。私も子どもたちのためなら、24時間営業ですから、気になることは時間にかかわらず連絡下さい。
学校では、集金や出欠などの報告など、「いついつまでに提出してください。」っていうものにたくさん出会います。必ず次の日にきちんと持ってくる家庭、期日には必ず間に合わせる家庭、そして、催促することが多い家庭があります。今の学級は、何回かは電話したことこそありますが、何かを集めるということではほとんど苦労していないんです。二年一組の保護者がしっかりしているということです。でも長いこと先生をやっていると、親がだらしないと、往々にして、子どももだらしない場合が多いことが自然にわかってきます。
 学校でもメモをする習慣を指導していますが、ご家庭においても、忘れないための工夫について、お話の機会があれば幸いです。
 私は、100パーセントと言い切れないところはありますが、約束したことはやりますし、やれなければ「遅れる」と連絡を入れます。忘れられないことは自分にメールを入れたり、スケジュール管理ソフトに入れたりして、忘れないようにしています。
 子どもたちも、社会に出たら、「忘れました」、「できませんでした。」が続くようでは、無責任なやつということで、責任ある仕事を任されることができなくなります。やはりその職場、その家庭にその人ありという人になってほしいと願っています。そういうことを私は、考えていて、ついつい、宿題点検では、熱く語ってしまうのです。
 最後に、今日の書写、忘れた子いっぱいました。時間割、火曜日の五時間めは国語から書写に直っていますことを今一度確認いただければ幸いです。