第51号 5月14日
きれいになるっておもしろい
掃除って、きれいになるから楽しいんです。きれいなところを掃除しても、あんまり楽しくありませんよね。
今日は、配膳室での掃除のお話です。
配膳室は、給食が運ばれてくる部屋で台車があるだけで、あとは何にもない小さな部屋です。普段子どもたちが入ることもなく、きれいな状態です。そこを子どもたちは毎日雑巾で床や壁と丁寧に拭いてくれます。廊下のモップがけもがんばってくれています。
子どもたちは、きれいなところをこすっているので、あんまりおもしろい掃除とは言えないのが私もわかります。その日、私が「きれいにやってるね。」と声をかけに行くと、ドアの取っ手の周りがちょっと黒ずんでいるのが見えました。「ここやってみっか。」って子どもたちに言いました。雑巾でこすりましたが、なかなかとれません。K君に、「ちょっとおいで。」って言って、トイレのところにあったスポンジに、手洗い用のせっけんを内緒でつけて、磨かせてみました。汚れは面白いように取れます。K君がごしごしこすって、周りの子がその泡を丁寧に拭き取るということで、ドアはきれいになりました。
とってもにこにこしながら拭いていたところを一枚パチリです。
五十四分に昼休みにゴー
二年生になって昼休みの時間が増えました。一年生の時は水曜日は全員掃除だったので実質火曜日しか、昼休みがありませんでした。二年生になったら、月、火、木が楽しい昼休みタイムです。
給食の後始末の苦労話は何回か私も綴っていますが、火曜日はとっても嬉しかったのです。一年生を迎える会が終わって、教室で一言反省を言わせたので、そんなに給食の準備が早かったわけでもないのですが、準備も食べるのもよくて、「これで後始末が早ければ、いい感じかも。」と思って、ごちそう様の時、子どもたちに、「今日の目標12時55分。その時間に昼休みに入れたら、なんと15分も遊べるっしょ。」と励まして、後始末に入りました。なかなかいい動きをしていたので、もしかして、クリアかと思いながら、食器を下げに行きました。この間の教室の動きによって、勝敗が分かれます。一階の配膳室に下げ終わって、教室に戻ると、働きものの子どもたちが、床拭き、ゴミ拾い、本の整理、給食台拭きなど、ものすごいスピードでやっています。「あんんたたちえらいねえ。あと3分もあるよ。今日は目標をクリアだね。」と言い、子どもたちは、最後、雑巾を洗って、これまた重ならないように丁寧に雑巾かけにかけてくれました。時間は12時54分。「やったね、みんな。やればできるじゃん。えらいよ。」と言って、子どもたちに一本締めを教えて。「よー、パチ」で拍手をして、「休み時間かいしー。」で、子どもたちは外に飛び出していきました。何かとっても気持ち良かった昼休みでした。
なかなかいつもはいかないでしょうが、失敗、成功を繰り返しながら、効率のよい時間の使い方を学んでいくのでしょうね。