第50号 5月15日
丁寧に書けば上手な字になる
昨日は、書写をやる予定だったのに、半数近くの子どもたちが、ノートを忘れてきたので、今日にすることにしました。時間割に書写(火曜日の5時間目)と入れるのを忘れて国語としていたため、私にも責任があるので、あまり強く追及できませんでした。まあしかたがないということで、今日忘れずに持ってくることにしました。
私が書写の授業で一年生の時から言い続けたことは、「ていねいに」書くということです。「上手に」書くではありません。「丁寧に」は誰でもできますが、「上手に」は上手な人でなければ書けないからです。それで、子どもたちに、丁寧に書くためには、何が必要かを指導しました。それは、「ゆっくり書くこと。」、「手本をよく見ること。」です。
よかったらお子さんのノートの2ページを見て下さい。子どもたちに書き始めの指示をしたのが、9時ちょっと前。「さあ、書いてもらうよ。終わる時刻は9時20分。それまでに、『できたー。』ってことのないように、ゆっくり、手本を見てやるんだよー。」と言いました。そして、「もう『リス』終わっちゃった人いないだろうねえ。」などと、早すぎる子をちょっとけん制しながら、励ましていきました。子どもたちから、先生「どーお?」ってあちらこちらから、声がかかります。丁寧に書いているのは、「今日はとっても上手だねえ。」とほめてあげ、もうちょっとというのには、手本と書いた字の違いを教えてあげました。
たった一ページでしたが、子どもたちは20分ちょいでは、やり切らず、私の思い通り、とっても丁寧に字を書いてくれました。
普段の授業でも「字はある程度きれいに書きなさい。」っていう指導はしています。でも今回みたいな丁寧、丁寧という指導では、授業が進みません。私が黒板に文字を書くのも同じです。
その一方、書こうと思えば丁寧に(上手に)書くことができる。言いかえれば、字の正しい形が頭に入っているということも大切です。大人になって、大事な履歴書を書くときに、ミミズの這ったような字しかかけないようでしたら、みじめです。
私も、普段は字は決して自慢できるものではありませんが、たまに銀行などで、書類に、一文字一文字時間をかけて丁寧に書くと、「さすが先生ですねえ。」なんてニコッとしてくれます。へんなところかもしれませんが、こういうところには私はこだわって、丁寧に書くのです。
ご家庭でも「丁寧に」を言いすぎると、お子さんは息が詰まってしまいそうですが、家庭学習のプリントを見ても、そんなことはないようです。逆にもうちょっと時間をかけて、書いてもいいかなあと思うことの方が多いかなあと思います。
最後にK君。とっても丁寧にやっていました。「K君、今日は丁寧だねえ。だからとっても上手だよ。」と言ったら、「ひばりに載る?」って聞いてきたので、「載る、載る、もちろんでしょ。」って写真を一枚パチリです。なかなかのものでしょ。みんなこの位書けています。