第49号 5月14日
文は楽しく考えながら書く
国語の課題で、みさとしんやの会話の様子を想像して、ペアで発表するというお話はこの間しました。何人かの子がノートにやってきました。Mさんが、とっても力作を書いてくれました。紹介しましょう。
しんや「ぼくの家は、トマトやはくさい、なすなどのやさいを作っているのう家なんだ。お父さんの名前は、小林たろう、お母さんはみさ子というんだよ。朝からばんまでずーっとはたけで仕事をしているんだよ。だから、ぼくは、いつも、シロとあそんでいるんだよ。学校は、とかいの森小学校の二年生なんだよ。たんにんの先生は、佐々木あきら先生といって、めがねをかけているパソコンがスキな先生なんだよ。いつも、カメラをもってみんなをうつしているんだよ。」
みさ「私は、お父さんのかいしゃのてんきんで、ほっかいどうから東京にせんげつ、ひっこしてきたんだよ。私がまえにすんでいたほっかいどうは、みどりがいっぱいで、となりのおうちには、おなじとしのひろくんという男の子がいたの。いつもけんかばかりしていたけど、サッカーが上手で、足がとっても早いんだよ。いまも、元気にしているかなぁー。私はトチという白い犬をかっていたんだよ。でも、こっちでは、かえないから、友だちのひろくんにそだててもらうことにして、あげてきちゃったの。とーってもさびしかったけど、しょうがないよねー。たまに、しゃしんをとっておくってもらうんだよ。トチは、きんじょのおばさんに、もらったんだよ。よーっく草はらでかけっこをしたんだよ。あまえんぼうで、目のあたりがなんとなく、シロににているんだよ。だから、んとなくなつかしくて、だっこしちゃったの。ごめんね。」
一人の会話が長いですが、必要なことは漏らさずに書かれています。私がよかったなあと思うのは、トチと別れなければならなかった時の心情が上手に書かれています。また、ちょっとノンちゃんのことを思い出しました。
文を書く時、あまり構えないで、口語体に近い表現でも、頭で考えたことをそのまま書いてみるといいんじゃないかなあと思います。子どもたちにもよく「いい文を書こうとしないで、思いを素直に綴ってごらん。」と話しています。
Mさんはじめ、毎日作文を綴ってくる子は、書く力が確実についてきています。また、一年生の頃よりも作文の提出数が増えており、私も嬉しく思っています。毎日はしんどい子も、曜日を決めるとか、一週間に何回とか、文を書くということに正面から向かって、考える力をつけるようご家庭においても、励ましてくださいね。