第41号 5月7日

 箸の持ち方、鉛筆の持ち方

 ゴールデンウィークに何回か外食をすることになり、ふと、「箸の持ち方って…」と思いました。教室でも、たまに話題にするのですが、普段の鉛筆の持ち方とちょっと違って、せっかくおいしく食べているのに、「箸の持ち方は…」などと、小言をもらっては、おいしいものもおいしくなくなってしまいます。さらっと話を変えることが多いのですが、子どもたちの箸の持ち方もざっと四分の一位ちょっと変じゃないかなあって感じています。
 レストランに行くと、どうしても周りの人の箸の持ち方が気になってしまいます。大人と言えず、子どもと言えず、「あれれ」と思った数は結構ありました。
 正しい持ち方(と言われるもの)は、動く方の箸(図で言うと上)は鉛筆と同じように親指、人差し指、中指で支えます。そして動かない方の箸は、親指と薬指で支えます。
 少しネットで探してみたところ、こんな実験結果があった。お箸を開く力と、摘む力をいろんな持ち方で測定してみたというのである。結果は、予想がつくと思いますが、いわゆる正しい伝統的な持ち方が一番優位でした。
 小学校の高学年になったら、もう手遅れです。「いっしょ、私の勝手でしょ。」状態になるのは、私の経験から言っても明らかです。
 どうぞ、ご家庭で、一度チェックをしてみてください。私は給食では、気がつけば、軽く指導しますが、矯正の役割は、ご家庭ですので、「今のうちに治させよう」と思われる場合は、根気よく励ましをお願いします。
 尚、鉛筆の持ち方ですが、保護者の皆さんのご協力もあり、だいぶ癖のある持ち方は少なくなってきています。ノートやプリントに書いているのを回って私が見つけた場合は、必ず声をかけています。そうすると子どもたちはニコッとして、正しい持ち方をします。あと、もう何名かです。それでも、また、すぐに戻って、私との根気比べです。
 箸と同様に、大きくなってから治そうと思うのは、社会人になって大恥でもかかされない限り、自分で直すのは不可能に近いことです。一、二年が親や先生の言うことを素直に聞きいれる限界かなーとも思いますので、これもお子さんを励ましていただければ幸いです。