第21号 4月18日

  詩を創作する

 詩の教材の最後として、詩を創作させる勉強に取り組みました。これは読みとることの何十倍ものエネルギーを使います。私は、「二年生になりたての子どもたちには無理かなー、でも、子どもって力があるから、やれるかなー。」などと思いながら、給食を食べ終わって、黒板に、数え歌の詩を書き出しました。

1いちごが ならんだ。
2にちょうめ やおや。
3みんなが あつまった。
4ようこそ みなさん。
5いただきます。おいしいね。
6むしゃむしゃ たべる。
7なかよく たべる。
8やっぱりおいしいね。

ここまで書いて、五時間目の授業に臨みました。
「先生、詩を作ってみたんだ。この詩の秘密ってわかるよね。一つは数え歌になっていること。もう一つは、リズムがきちんと取れていることです。」と説明して、みんなと手拍子を打ちながら、読みました。おてだまうたに慣れている子どもたちにとっては、手拍子に合わせて読むのはそんなに難しいことではありませんでした。
「それでさー。9と10のところ、みんなで考えてみて。3分位時間あげるからさ。」3分後、数人の子どもたちから意見がでて、最終的に次のようになりました。

9ここのつ たべて
10とうとう なくなった。

子どもたちと、私の合同の作品ができあがりました。みんなで手拍子を打ちながら、気分よく読みました。
 さて、ここからです。「先生は、あなたたちにもこのような詩をこれから作ってもらいたいと思っているんだ。すっごく難しいと思うんだ。でもみんなは先生が思っている以上に力があると思うんだよ。それを明日の参観日で発表してもらうことに決めたんだ。」とちょっとよいしょして、「きまりとしては、数え歌になっていること、手拍子に合うこと、そしでできるだけお話になっていることです。」一人でたいへんな子もいるので、グループでやってもいいし、自分で考えたい人は一人でやってもいいことにしました。30分位で、少しずつ形になってきました。「いいぞ、やれる。」と私は思いました。
 まだ、できていないので、家でも少し悩んでもらって、明日の授業中、少し時間をとって、グループで最終調整をして、発表に臨んでもらうことにします。どんな詩ができますでしょうか。作品は今度のひばりでご紹介していきましょう。
 この作業で、ストーリー性を持たせる創造力、それと普段は何気なく使っている言葉でも、子どもたちの限りある語彙(ごい)の中から言葉を精選するという力が求められます。子どもたちは家で相当苦しんで来て、もしかして結果として出せないこともあるかもしれませんが、じっくり考えることで国語の力はかなりつくものと思っています。