第11号 4月11日

 春を探しに

 この季節、一度は子どもたちに春の息吹を感じる学校周辺を歩かせたいと思っていました。生活科の単元にもありますので、春の陽気に誘われるように外を歩いて来ました。
 私が普段桜並木の道を歩くのは、6時前。3月、4月とだんだん、日が昇るのが早くなって、道路脇に高く積もった雪も、しだいに高さを減らし、また、早朝は凍っていた雪解け水も、ちょろちょろと朝日に輝くようになりました。そして、雪解けを待ち兼ねていたかのうように、クロッカス、水仙、ふきのとう、つくし、そしてキクザキイチゲの白い花が一斉に咲き乱れました。
 毎日、同じ道を同じ時間に歩いていると、春の訪れが、はっきりわかります。寒く閉ざされていた冬が終わって、全ての命が再び活動開始するそんな春が私は大好きです。大野に来て、朝に時間的な余裕を持てるってすてきだなあと感じています。
 前置きが長くなってしまいましたが、子どもたちを連れて、児童公園を通り、堤防の上を元の大野保育園、私の公宅のあたりまで行き、もどってくるコースを子どもたちと散策し、春探しにでかけました。
 風がやや強いかと思いましたが、ジャンパーを着ていると暑い位の陽気でした。子どもたちからは、「先生、見つけた。」という元気な声が何回もかかってきます。」子どもの目ってすごいですね。いつも歩いている私が気付かなかった道端の小さなきのこ類、小さな紫の花などのものにも気が付きました。その都度、「よく見つけたねえ。」とほめて、花をとらないで、写真をとりました。教室に戻って、子どもたちは、見つけた春を観察カードにまとめました。
 おまけですが、昨日ゴミ拾いの話をしたら、子どもたちはゴミも拾いながら、歩いてくれました。