第8号 4月10日

 子どもたちへの指導

朝の会で子どもたちに次の二点について指導いたしました。一つ目は、友だちの家へ行っての遊びについてです。二つ目はゴミの後始末についてです。
 まず一つ目ですが、「責任の持てる大人のいないおうちへは遊びに行かせない、上がらない、上がらせない。」ということです。これは夏休みや冬休みのきまりの中にはしっかり書いてありますが、ふだんでも同じことかと思います。子どもたちの話を聞いていると結構、「お母さん『いい』って言ってるもん。」という実態としてはあるようです。一、二年生の時は、そんなに心配はないのかもしれませんが、私もいろんな学年や中学校で勤めた経験などからすると、これからだんだん、いいことよりも悪いことにつながることが多くあることが予想されます。中学生を指導した時は、火遊び、たばこ、果てはシンナーまで登場しました。今はよしで学年が大きくなってから、「大人がいないと上がってはだめよ。」は通りません。最終判断は、保護者がされることですが、子どもたちだけの密室化はできるだけ避けた方がよろしいかと思います。
 二つ目は、ゴミの後始末のことです。本校では、屋外での飲食はしないというきまりになっています。これは2年前に改訂されて厳しくなりました。ゴミの後始末がきちんとなされないこと、また、外で食べるという衛生上の問題もあります。
 実態として、毎朝、学校裏の児童公園には、おそらく子どもたち(小学生かどうかは断言できません)が食べたであろう、お菓子やジュースの食べがらが、ブランコの周りに捨てられています。また、桜並木通りにも、数は多くありませんが、毎日のように空き缶、ティッシュ、吸いがらが落ちています。
 子どもたちに聞いたところ、そのへんにポイという実態はないようです。私は安心です。その一方、「うちのパパは、たばこ吸ったのを、車からポイしているよ。」とか、「窓から、灰をトントンしている。」とか、ちょっと気になる実態を、暴露してくれた子も少なくなくいました。
 さて、中国のある地方では、ゴミはそこらへんに散らかし放題だそうです。その写真を見ると日本人の私は信じられないような光景でした。それを毎朝、ゴミ収集の方が全部きれいにします。でもまた、次の日は元通りです。これが常識という地方もあります。日本でも、大人が、たばこの吸い殻を灰皿ごと道路に捨てるのはまずくて、一本ならまあ可みたいな常識の基準があったとしたら、子どもたちが普段の子どもたちとの生活の中で自然とその価値観を常識として押さえていくことになります。
 自分のごみは自分で責任を持つ。街をきれいで住みよく。そんな常識(守られているとは言えないけど、日本の常識の基準として間違っていないですよね。)をしっかりと子どもたちの心に浸みさせていくようにお互い協力して指導していきたいと思います。
 どうぞ、この二点についてもお子さんとお話する材料にしていただければと思います。