第4号 4月8日

  入学式での発表

 担任が、子どもたちの予想をだいたい裏切らなかったこともあって、子どもたちの気持ちはすぐに、入学式での発表に移りました。
 比較的発表までの時間はゆったりしていたので、ちょっと本を読ませたり、春休みの話を聞いたりなどして、時間調整をしました。
 私は最初から、あんまり回数はやるつもりはありませんでした。「練習は短く集中して。」これが私の考えです。
 子どもたちを2回のフリースペースに座らせて、やっぱり目的の確認です。「これからあなたたちは何をするのさ。」「何のためにやるのさ。」っていうことを子どもたちに問うて、その意義を確認しました。その上で、技術的なこととして「おはゆ、大きく、はっきり、ゆっくり」のワンポイントアドバイスをして、本気で練習をしてもらいました。
 練習してみてどうだったかというのは、子どもたち自身が一番気が付いていることが多いです。練習が終わってさわやかな気分になっていれば、それは成功でしょうし、おかしな人がいたり、自分の力を出し切れなかったりすると、気分もすっきりしないものです。
 子どもたちに感想を聞いてみると、「声がでていて、とてもはっきり言えた。」、「セリフを一度も間違えないで、最後まで続いた。」、「歌がとても良かった。」など、良かった反省が多くありました。また、「どなっている人がいた。」という声も聞かれ、本番は気をつけようという話をしました。
 もう一度練習しようかと思いましたが、よくできていたのでやめました。練習は量より質ですから。
 さて、本番。気合いを入れて体育館に行く時、「先生、おめん。」とMさんが気付いてくれました。子どもたちも我々先生も、忘れていました。ギリギリセーフでおめんをつけ、体育館へも滑り込みセーフ。子どもたちは一年生や会場のお父さん、お母さん、お客様を前に堂々と発表することができました。
 戻って来て聞いた感想でも、「気持よかった。」、「緊張したけど、うまくできた。」とう反省でした。
 ドキドキを乗り越えて、やり遂げた時に自信をつけます。子どもたちの力になります。2年生としての最初の大きなお仕事を成功させて、順調な航海への出港です。