第265号 3月24日
一年間、ありがとうございました。
振り返ってみると一年間というのは長いものです。一年間のビデオを作りながら、4月の子どもたちの姿を見ていると、一回り大人になったのを感じます。体もそうですが、この一年間で子どもたちの心は様々な経験を通して、とても成長しました。学習の面では、教師の私でさえ子どものすばらしい能力に何回も驚くほど、一生懸命がんばりました。
この間の通知票の見方にも書きましたが、帰ってきたら、この一年間大きなけがや病気もしないで学校に通うことができたことをまず、ほめてあげて下さい。そして、それぞれの子が自分のできる限り、がんばった一年であったこともほめてあげてください。
一年間で、かなりの回数、学校に来ていただいたり、こちらから訪問させていただいたりしたご家庭もありました。保護者と担任が連携しながら、子どもを育てることが大切だと思っているからです。子どもたちにとって、失敗から学ぶことっていうのは、大きいことです。最初からよくないことをしないということも大切ですが、しかられることによって、許される程度、許されない程度というのを知ることになります。子どもたちが大人になった時、一つ一つの経験が、その子の価値観に結びつき、判断基準の一つになると信じています。
さて、一年間の学級経営で私の方針の一つに掲げましたように、「人生はしてしまったことに悔いを残すのではなく、しなかったことに悔いを残す。」という言葉を大切に、子どもたちへの指導方法でも、諸行事でも、保護者との連携についても、しようかどうか迷った時には「する」方向で物事を進めてきました。行こうか行かないか迷った時は、家庭訪問させていただきました。「また、先生来たの?」と思われている家庭も多いかと思いますが、どうぞお許しください。
私は、学校が好きです。夏休み、冬休みでちょっとのんびりデスクワークをするのもいいのですが、やっぱり子どもがいて、一緒に泣いたり、笑ったり、遊んだり、勉強したりするのが大好きです。ですから、この一年間、くたくたではありましたが、とってもとっても楽しい一年間でした。子どもたちも全員が「学校は楽しい。」と言ってくれますので、それもまた、私はとても嬉しいです。
わが子のことを思うと、小学校に通っている間は、あっという間に終わってしまいます。まして、中学校は、一瞬さえ感じるほどです。子育てをじっくりできるのは小学校のうちです。どうぞ、子育てはたいへんご苦労が多いのですが、是非「楽しむ」ということを大切に育てて下さい。
ひばりは、舞い上がりながら、さえずり、その声は遠くまで響きます。力の限り、はばたき、さえずって、一生懸命生きています。子どもたちもこのひばりのように、小さな体で力いっぱい勉強して、力いっぱい遊びました。一年間でりっぱに成長しました。
最後になりますが、文字だらけの「ひばり」ですが、お読みいただいてありがとうございました。また、学級経営に当たって、一年生は初めてに近い私に対しても、保護者の暖かい目で見ていただき、どれだけ心強かったかわかりません。一年間、たいへんお世話になりました。ありがとうございました。