第263号 3月24日
ゲームの時間は?
最終日なのですが、お小言のひばりからです。
あるアンケートの結果を見て、ちょっと驚きました。ゲームに関するものでした。私が悲しい思いになったのは、次の二点です。一点目は、あまりにも子どもたちがゲームに浸り過ぎていること。そして、もう一点目は、子どもとゲームについての約束をしている家庭が半数に満たないことです。
一つめのゲームに使う時間ですが、平日でも一日3時間以上する子がけっこういます。また、休日になると、6時間以上という子もいました。一日中ゲーム漬けといってもいいほどの子もいるようです。
二つめのゲームの約束ですが、ゲームに関して、子どもとの約束があるのは3割少しぐらいで、その内容はゲームをする時間についてでした。
この間の「かきたいことを一つえらんで」では、W君が「土曜日しか、ゲームができないけど、それをしっかり守っている。」というような作文を書いたのをお読みになったご記憶がありますでしょうか。子どもたちが、好き勝手な時間に好き勝手にゲームをやれる環境では、ゲームはおもしろいですから、とことんのめってしまいがちです。親がそれに気づいて、ゲームを取り上げる事態になる頃には、ゲームを取り上げたという怒りだけが親にぶつかってきます。
「ゲーム脳」などという言葉がはやっていますが、ゲームに多くの時間を割いている子は、暴力的になりやすいという調査もあります。今、ニュースとなっている無差別殺人事件も、被疑者は、ゲームに夢中な少年であったという報道もあります。統計的な調査の結果を引き合いに出すまでもなく、一日に何時間もゲームをやっていて、子どもにいい結果がでるわけがありません。
また、前に書いたかもしれませんが、ルソーは、エミールという教育論の中で、子どもをだめにするには、ほしがるものを全てあたえることである。」と述べています。ゲームをやりたいだけやらせるのも、まさに子どもをだめにする典型的な姿に私は見えます。
この前のひばりに春休みはリセットの時期と書きました。ゲームのきまりをはじめ、家での生活のきまりについてきちんとした約束をつくる機会にしていただければと思います。
その日を楽しく過ごさせるだけではなく、つねにその子が大人になった時に、きちんと責任を持って生きることができるように子育てをしていくことが大切です。
ゲームのきまりのないおうちがありましたら、お願しますね。
子どもたちの作文から
先生、こじまAちゃんってすぎいですね。お手がみをさいごまでよめて、わたしもがんばったけど、なかなかできません。ずっとやってればできるかもね。わたしは、3月23日までにやるつもりなんです。「よーし、がんばるぞー」Aちゃんにもまけてくないです。
きょう、おとうさんのかたとこしをもみました。おとうさんは、とてもよろこんでよかったです。また、おとうさんがこしとかがいたかったら、もみたいです。