第262号 3月21日
一年間で成長したこと
子どもたちと、一年生として過ごすのもあと二日。長かったようで、振り返るとあっという間だったような気もします。
学級通信「ひばり」もこんなに発行することは思っていませんでした。最初から、書くことがあったら書くのであって、発行するということにこだわるつもりはありませんでした。でも、子どもたちの様子を伝えたいことがいっぱいあり、また、私が教員として感じた思いを綴ったりと、発行する題材には事欠きませんでした。「書くことは自分の考えを確かなものにすること」という話はどこかでしたかもしれませんが、子どもたちが帰って、職員室で、また家に戻って、その日のできごとを振り返りながら、教師としてどう関わり、どういう指導をしたかということを綴ることで、自分自身の資質も高めることになったと思っています。
子どもたちはこの一年間で多くのことを学びました。私が学級経営の柱としたのは、学習では、子どもに考えさせる力をつける、基礎基本事項(特に読む、書く、計算する)をしっかり習得させる、家庭で学習する習慣を身につけさせることです。そして、生活面では、誰にでも親切にできる「心の優しい子」、いいことは言われなくても進んでやる「気のつく子」の実践を常に子どもたちに語ってきました。
全ての子にこれだけの力をつけたなどと自信たっぷりなことは言えませんが、かなり子どもたちは、がんばったと思います。
さて、今年度最後のお手紙用紙を配ります。保護者の皆様から見て、この一年で、お子さんが成長したなあと思うこと、また、学校や担任に対して、感じたことなどを教えてもらえたらと思います。今回も提出は任意ですが、子どもが成長したことについては、出さなくても、是非書いてみてください。書くことは振り返ることであり、自分の考えを確かなものにすることですから。
通知票の見方
通知票をつけながら、一人一人の子どもたちのがんばりを思い浮かべました。通知票は月曜日にお渡ししますが、まず、最初の一言は、「一年間よくがんばったね。きちんと学校へ通えたことは、とっても嬉しいわ。」ってほめてあげてください。
風邪を引いたなどの欠席は誰で もあることとして、長期欠席もなく、全員が一年間元気に通うことができたことは、一番何よりのことです。
その上で、結果はともあれ、子どもたちは、得意不得意がある中で、一生懸命やったことは間違いのないことなので、がんばったことをほめてあげてください。
また、「がんばろう」の欄にもいくつかつけました。スタンプを押す私としても、最後まで悩みました。ご家庭におきまして、できるならば、それを克服するため、春休みに何か一つでも手だてを打ち出せればと思います。作文であれば、毎日はたいへんですから、毎週必ず土曜日には書くとか、漢字だったら、薄いドリルでも買って春休みにやり切るとか、お子さんと相談し、何か一歩を踏み出していただき、二年生のスタートに立ってもらえればと期待いたします。