第259号 3月19日

 六年生ありがとう

 子どもたちが休みだった火曜日に第129回卒業式が行われました。春らしい陽気の中、97名の卒業生が大野小学校を旅立ちました。一年生はお休みだったので、その様子を少しお話しましょう。
 卒業証書授与では、一人一人が校長先生と目をしっかり合わせ、証書をもらっていました。保護者席から距離があったため、カメラで会場に大きくアップの表情を映しだしました。
 呼びかけでは、在校生がお世話になった六年生に感謝する言葉を述べ、卒業生は小学校生活のたくさんの思い出を振り返りました。
 最後に児童集会の時、みんなでうたった「海が聞こえる」を全校で歌い、式を閉じました。
 その後、卒業生は各教室に戻り、担任の先生から、最後の言葉をもらいました。子どもたちは、笑顔で学校を後にしました。
 以前にも書いたと思いますが、昨年一年間、今の六年生が五年生の時、理科を指導していたので、子どもたちの顔はわかりますし、宿泊研修も一緒に行ったので、思い出も多くある学年でした。明るく茶目っ気のあるすてきな子どもたちでした。
 また、今年度は、年度当初のお世話約をはじめ、よく一年生の面倒を見てくれた六年生でした。三学期になって、六年生の一部でしたが、休み時間になると必ずといっていい程、私の教室に来て、一年生を連れて、ホールで一緒に遊んでくれました。ですから、私にとっては、本当にいい六年生でした。心から卒業を祝福すると同時に「ありがとう」の言葉を伝えたいと思います。
 一部が全体を代表することがあります。よく子どもたちがほしいものがあると、「みんなが持ってる。」と言います。また、一年生の子が町で元気に挨拶をすると、一部の子だとしても、「今年の一年生は、あいさつがきちんとしている。」そして、「大野小の子どもは…」と評価されます。一人一人の行動が良くも悪くも全体のこととして評価されることがあります。周りの人の評価っていうのはこういうところがあります。ですから、一部というところもあるかもしれませんが、私は六年生にやっぱり感謝の気持ちがいっぱいです。
 また、先輩、後輩のつながりは、ずっと引き継がれます。今の一年生も「されたようにしていく。」ということです。六年生に優しくしてもらったことは、ずっと子どもたちの心に残り、彼らが六年生になった時、きっとその気持ちがその時の一年生に行動として示してくれることと信じています。子どもたちは成長していきますから、今の素直で純粋な気持ちのままで全てがいくとは言い切れませんが、大きくなっても、小さい頃、優しくしてもらったことを心の片隅に思い出として残り、優しい気持ちをいつの日か、後輩に表してほしいなあと思います。

 懇親会について

 二十三日に予定しています懇親会については、多数のお申し込みをいただき、ありがとうございます。幹事団とお話をして、子どもがいる間は、お酒は控えていただくということで、お願いさせていただきました。参加者の皆様におかれましても、ご理解とご協力をお願いします。