第253号 3月12日
親は子どもにどれだけ勉強させるべきか。
毎日のプリントは、どの程度活用されていますでしょうか。出したものは必ず全部やってくる子が3分の1位いるかなあというところです。非常に量が多いので、必ず全部やりきると無理をする必要はありません。子どもにたちにも得意不得意がありますし、おうちの用事や習い事、遊びなどで、忙しい日もあろうかと思います。
そういう諸条件を考慮しても、「もっと勉強した方がいいんじゃないかなあ。」と思う子どもたちがけっこういます。私は、「時間がある時はがんばるんだよ。」程度には声をかけています。
さて、おうちでは、お子さんにどれだけ勉強するように言っていますでしょうか。「うちにおかあさん、こわいから全部やっていかないとおこられる。」というおうちもあります。子どもがやったプリントには、必ず目を通して、マルつけをし、子どもにアドバイスを書い下さるおうちもあります。わからないところは、いつもお子さんといっしょに勉強して教えてくださっているおうちもあります。働いて忙しい中でも、毎日子どもが読む「お手紙」を聞いて下さっているおうちがあります。お子さんと百マスの勝負をしているおうちがあります。
親はどれだけ子どもに勉強のことでかまえばいいのでしょうか。私の考えは、時間のゆるす範囲でかまいませんので、子どもに勉強をさせるよう励まし、また、何をやっているか見てあげてほしいと思います。子どもの自主性に任せるという考えもありますが、小学校一年生は、直感的に楽しい勉強はしますが、そうでない勉強にはなかなか手をつけません。すぐに答の出るプリントはやっても、考えなければ埋めることのできない日記からは縁遠くなってしまいます。だから、親の願い、そしてお子さんの能力を総合的に判断して、百マスだけは必ずやらせるとか、日記は月、水、金は必ず書くとか、毎日15分は本を読むとか、必ず子どもが勉強に向かう時間を作らせてほしいと私は思います。
筑波の中学校の先生が言っていましたが、「英語は授業と家庭学習の両輪がなければついていけない。」中学校のそして、優秀な生徒が集まる学校の言葉を単純に当てはめることはできませんが、学校で勉強したことを家でしっかりもう一度やって、がっちりと定着するということは、小学校一年生からも大切なことであると思います。子どもが親の言うことを素直に聞くのは、小学校のうちがいいところです。どうぞ、その間にしっかりと学習週間を身につけさせること、そして、一生懸命働いている親の後ろ姿を見せて、働くことの楽しさそして尊さを教えてほしいと思います。
もうすぐ子どもたちは二年生。この区切り目は大きなリセットスイッチがあります。一度今までのなんとなくの毎日にリセットをかけ、今までしなかったこと、やれなかったことを始めるチャンス。そして、家庭での新しい約束をスタートさせるチャンスですね。