第249号 3月10日
みんなとおんなじもの
二月後半から三月にかけて、子どもたちの指導で、多かったのが、持ち物に関するものでした。入学説明会では、筆箱、鉛筆、消しゴムなど、細かいところまで、「こんなのをお願します」ということで説明させていただきました。また、学校の勉強に関係のないものは持って来ないということも確認させていただきました。
その一方、お店やさんに行くと、文房具コーナーには、様々なユニークな商品が並んでいます。鉛筆一つにしても、多色のもの、周りにくじみたいなものがついているものなど、赤ペンもにおいがついているものもあるようです。
新しいものを手にいれた子どもも、自慢するわけではないのでしょうが、やっぱり「ちょっと、注目してほしい。」という気持ちが働きます。周りの子どもたちも、そういうちょっとした珍しさに非常に敏感になっているので、数人の人だかりになります。
子どもたちにとっては、「こんなの持ってきていいの?」という気持ちと、「ほしいなあ。」の気持ちが入り混じることになります。
子どもたちは、このことで学級でちょっとトラブったことをだいたいわかっているようなので、「学校の勉強に関係のないものは持って来ない」ということは、身にしみているようです。
その時に、ランドセルのアクセサリーについてもお話をしました。「先生は、ランドセルのアクセサリーは、おうちの人があなたたちのためにつけてくれたものだから、今すぐ『明日から外しておいで』などとは言わないけれど、今話したように、トラブルの原因になることもあります。おうちの人とよく話し合ってみてね。」と。何日かたって、見たところ、子どもたちのランドセルはシンプルになっていました。保護者のご理解にも感謝いたします。
一年生は、とても純粋で、平等、公平に対しては、人一倍厳しい目を持っています。一度気持ちにきちんと整理がついたら、自分にも厳しいですし、周りにもとても手厳しくなります。
個性を大いにだしてほしいもの、そして、個性を出さなくてもいいところ、今回のことで、だいぶわかったのではないかと思います。
さらに加えるならば、本校の場合、学年が上がると、なぜかランドセルを自主的に卒業し、手さげなどに変わる子がけっこういます。そこにアクセサリーもぶら下がっているようです。体が大きくなってどうしても使えないなどはしかたないとしても、できるならば、卒業までランドセルを使ってほしいですし、チャラチャラもので、自分を表現するというようなことは、避けてほしいと私は願っています。
少し話は変わりますが、持ち物への記名率がだいぶ下がっています。じっくり見なおすのは春休みになろうかと思いますが、鉛筆一本、クーピー一本に至るまで、あらゆるものに名前をつけていただきますようお願いします。一年生も終わりに近づき、落し物はそれほど多くありませんが、まだ、行方不明の鉛筆や消しゴム、クレパスなどを身受けます。二年生でも記名への配慮は続けた方がよろしいかと思います。尚、前にもお話しましたが、名札シールはパソコンで簡単にできますので、必要な方は、私に申し出て下さい。
それと、もう一つ。学習プリントへの名前の記入も一声かけていただければと思います。一日数枚は迷子になって返せないでいます。