第248号 3月10日
百マス、その後
今日も、子どもたちと百マスに挑戦してきました。足し算です。「先生に勝てると思う人?」この前より手をあげた数が相当に増えています。「そっちがその気ならこっちにだって…(何も奥の手がないんですけど)」、「ヨーイ、ドン」今日は、策略を立てて、0の段、1の段、2の段を縦横にやって、あと埋めていくという頭脳的プレーで挑戦しました。結果は…。見事惨敗です。4人位に先をこされました。わたしとほぼ同じく「ハイ」と声を出したそう平君は、ちょっと嬉しそうにニコッとしていました。私は、愛想でちょっとひきつりながらニコッと微笑みを返しました。子どもたちに私の実力がわかられたので、もう百マスは子どもと競うのはやめることにします。
ご家庭の家族団らんの百マスの時間を作るようでしたら、連絡いただければ、プリントを差し上げます。希望あれば、お子さんを通して教えて下さい。
余った給食を公平に分けること
休んだ子の給食は、その日のうちに処分が原則です。子どもたちは誰かが休むと、その日のメニューによっては、じゃんけんに相当人だかりができます。以前にも書いたかもしれませんが、大原則として絶対に公平性が保たれていることです。その上で、何種類かもらえるものがある時は、どれか一つのものでじゃんけんをすること。負けて次のもののじゃんけんに加わることはしないというルールがあります。デザートが出るとそこに群がりますから、牛乳などは、うまくいくとじゃんけんなしでもらえたりします。
「いただきます。」をすると常連さんたちが、さっと動いてじゃんけんの声が響き渡ります。このところ、私が、いちいち見にいかなくても、自分たちでうまくやっています。
今日の目玉焼きには4人がエントリーしました。4人で相談したらしく、一人が私のところにきました。「先生、4つに分けてくれませんか。」なるほどねえですね。じゃんけんして一人がもらうよりも、4分の1にはなるけど、全員が中よくもらえるというわけです。私は、はしを使って4つに分けました。やっぱり見た目で大きさには若干の差があります。子どもたちはここで初めてじゃんけんをしました。選ぶ順番です。なんとほほえましいことでしょう。そして、こうして話し合って、「分ける」という結論を出したこともなんと民主的なんだろうと思いました。
いいことばかりではありません。遅だしじゃんけんの苦情もあります。この手の苦情の処理の落としどころは、みんなの納得を得るということです。遅く出した子にずるをしようとる気持ちがあったかどうかということですが、なかなかわかりません。本人もそこまで考え一瞬で手をかえるまでの思考ははたらかないはずです。そういうときは、「じゃんけんが早いと、ついていけない人もいるから、ゆっくりアイコはしてね。それで、どうする。もうじゃんけんしちゃったし。」っていうとほとんどの場合、勝った子が、「もう一回じゃんけんするわ。」って言ってくれます。これで一応の解決です。
私がこの一年間の子どもたちとつきあってきて、指導で一番心がけたのは、その指導に納得したかどうかというあたりです。私は無理に「ごめんなさいをしなさい。」と言ったことは一度もありませんでした。「どうする?」、「じゃあ、ぼく謝る。」というパタンを大切にしてきました。
学校でいやなことがあっても家に帰ってまでも引きずらないよう、解決するということが、学校における指導のポイントなのかなあと思いました。