第247号 3月7日

 絵から問題を作る

 算数も大詰めとなってきました。まとめとして、絵を見て算数のお話をしましょうという単元があります。今日は、絵を見て、算数の足し算や引き算になる問題を子どもたちに作ってもらいました。
 今日頑張ってもらったのは、校庭の赤いチューリップが10本、黄色いチューリップが8本咲いている絵から問題を作るというものです。例として、私が一つ示しました。「赤いチューリップが10本、黄色いチューリップが8本あります。合わせて何本あるでしょうか。」その後、子どもたちにノートに問題を書いてもらいました。出てきたものは、「赤いチューリップが10本あります。黄色いチューリップは赤いチューリップよりも2本少ないです。黄色いチューリップは何本ありますか。」、「黄色いチューリップが8本あります。赤いチューリップは黄色いチューリップより2本多くあります。赤いチューリップは何本ですか。」こういう中に、W君にちょっと指導したら素敵な問題ができあがりました。「赤いチューリップが10本あります。それを2本抜いたら黄色いチューリップと同じになりました。黄色いチューリップはいくつあるでしょうか。」です。式こそ、みんな同じようですが、問題の意味が少し異なり、「いい問題ができたね。」とほめてあげました。
 「赤いチューリップと黄色いチューリップが合わせて18本あります。赤いチューリップは黄色いチューリップより2本多いです。赤いチューリップ、黄色いチューリップはそれぞれいくつあるでしょう。」こうなれば大人もちょっと考え込んでしまいますね。
 算数っていうと、普通は問題があってそれに対して式を立てるというのですね。ところが、今回はその逆で、問題を作ってしまおうということです。式を立てるよりは難易度はかなり高いです。なぜかというと、足し算の意味、引き算の意味をきちんとわかっていないとできないからです。引き算でも難しいことを言えば、「のこりはいくつ(求残)」「わけるといくつ(求補)」「ちがいはいくつ(求差)」の三つの意味があります。まあ、この全部について考えてごらんというのは無理でしょうが、ひとつでも二つでも自分で考えてみること、そして、友達の作った問題を鑑賞するっていうか、聞いて「ああそういう問題もあるんだ。」と思うことが、数学的考え方を育てることになるんだなあと思いました。

行事の絵

 今日の生活は一年間の行事の絵の取り組みをしました。一年生の教室の後ろには今の二年生が今の時期に描いてくれた一年間の行事の絵が貼られています。
 子どもたちと一緒に一年間の行事を思い出しながら、それぞれ誰が描くのかを決めました。指導の方針は第一の前提として、来年の一年生に「おめでとう」の気持ちをこめて描くこと。その上で版画と同じく@顔を大きく描くこと。A何をやっているかわかるように書くこと。B回りを工夫すること、を指導して描かせました。まだ、途中ですが、生き生きとした作品に仕上がっていきました。