第242号 3月4日
読むこと
「おてがみ」という最後の教材です。金曜日の日から読み始めています。おてがみをもらったことのないがまくんに、かえるくんが、考えを働かせて、がまくんを喜ばせてあげようという心温まるお話です。
この教材をどう料理していこうかと考えました。細かく、場面ごとの読み取りをしていくことも大切ですが、話そのものは複雑でもなく、一年生の子どもにとっても容易に理解できるものですので、読みにこだわることにしました。
私は子どもたちに「とにかく何回も何回も読みなさい。」ということを告げました。たぶん、おうちでも、「ねぇ、お母さん、私が読むのを聞いて。」って迫ってきているのではないでしょうか。
私は子どもたちの読みを動機づけるために、一度読んだらシールを一枚貼るという方法をとりました。金曜日にみんなで読んだので一枚。そして、今日、この土、日で読んだ回数のシールをあげ、教科書に貼らせました。多い子で五枚位です。数は自己申告です。
私は、読む時に二つの注意をしました。一つは声に出して読むということです。もじゃもじゃ言いながら、超高速で読むようなのは、練習になりません。二つめは、相手を見つけなさいということです。お父さんでもお母さんでも、妹でもいい。ハナだって、ロン君だって、チャッピーだっていい、何もいなければ、ぬいぐるみのゴマちゃんだっていい。とにかく読んで聞かせる相手を見つけて読むということです。これも二千人の前で語った百万回生きたねこが私の頭の中にあるのです。自分の心を伝えようとするためには、相手が必要なんです。一人で読むのも読む練習ですが、心を伝える練習としては弱いです。おうちでも、一回十分ないし十五分を子どもたちの読みに付き合って、うなずきながら聞いてあげていただければと思います。聞いてあげることで読みが格段にうまくなるはずです。
時間があればですが(ない可能性の方が高そう)、上手に読めるようになったら発表会をしたいと思っています。その時は、保護者もご招待できればと思っています。
ちなみに、月曜日の宿題は、家で一回は読んでくることとなっています。聞き役はおうちでどなたでしたでしょうか。
子どもたちの作文から
きゅうしょくをたべおわってしょっきを下げるときにちょっとこぼしてしまいました。それを見たSちゃんがさっとふいてくれました。わたしは、とてもうれしい気もちでした。こんどはわたしがさっとふいたりできるようにがんばります。