第230号 2月21日

 大きく表現すること

 今日は版画の印刷ができませんでした。子どもたちに「スタートが遅かったのもあるし、先生が休んでたのもあるし、二組より遅れちゃったけど、マイペースでやりましょ。その分、隣のクラスの作品を見ながら、自分たちの作品を見直すことができるから、いいこともあるよね。」とお話しました。
結論から言うと、あと、一時間か二時間かかりそうです。この手のものはあせらせて、中途半端に刷りに入るより、満足できるところまで作業してからにしようと思っています。その方が、子どもたちに満足が与えられますから。
 授業に入るにあたって、子どもたちに、隣の組の廊下にだいぶ前から貼ってある作品を見るように指示しました。ただし、ただ「見ておいて。」では見ているようで、何も見ていないで戻ってくることになります。私は三つの観点を子どもたちに与えました。@顔が大きくなっているか。顔が小さいと迫力に欠けることになります。体と顔のバランスがくずれても、私は大きな顔を作り、表情を伝えたいと思うのです。A何をしているかわかる作品にすること。野球のバット、テニスのラケット、サッカーボール、縄跳びなど、自分の描こうというものを思い切って大きく表現してほしいということ。B何も貼っていない空間を少なくすること。ベタでインクをつけていくので、何も貼っていないところは、ただの真っ黒になってしまいます。背景をどのように工夫しているかを学びます。という指示をしっかりして、「ハイ、見ていらっしゃい。」です。
私はだいぶ腰の調子も良くなってきましたが、動くとまだ、痛みが少し残っていますので、申し訳ない状態なのですが、椅子にずっと座ったまま、口だけで授業をしていました。
子どもたちが戻ってきて、いよいよ作業開始です。早々と完成した子も出てきましたが、ほとんどの子は作業続行です。次々に子どもたちは、私のところに来て、作業状況を見せてくれました。私は、先のポイントに従って子どもたちにアドバイスし、時には、思い切って大改造の指示をしたり、部品をこしらえてあげたりしました。
集中しきれないで、気を緩めて遊んでいる子も若干いて、「自分の席でちゃんとやれー。」と時折大きな声も出てしまいました。
今週あと一回やりましょかな。何とか来週には刷り終わらなければ。次は六年生を送る会の作品作りも待っています。