第228号 2月20日
凧づくりの後で
今日の授業のメインディッシュは、凧作り。今日は、糸を両端につけて、真中で結び、そこに長い凧糸をつけるという行程です。「きょうは、そんなに風もないし、ゆっくり凧上げができるなあ。」とふんでいたのですが、なかなかそこは小学校一年生。私の思った通りにはいきませんでした。難しかったのが、空けた穴にタコ糸を通すという作業。早くできた子は、お互い手伝い合いましたが、私の前にもずらっと行列ができました。「先生にやってもらうと安心できるんだろうなあ。」と物事を前向きに考えて、一人一人の糸通しをして結んであげました。時計を見ると、11時40分頃。「う〜ん。どうしよう。でもここは子どもたちの気持ちを考えると短い時間でも外で飛ばそう。」という結論で外に出ました。その時、私が注意したことは、「いいかい。グラウンドはすっごく広いんだからね。一人一人離れて飛ばしなさいね。絡まっても先生は、ほどくのはしませんからね。それから、糸を伸ばせばいいってもんじゃないから、考えながら糸を伸ばしなさいね。」って。
ちょっと腰が痛いなあと思って、少しゆっくり歩いてグラウンドに行ったら、子どもたちは、坂の上に登って凧飛ばしをしていました。「みんな、離れろー。からまるぞー。」と私の大きな声。その前に玄関を出てすぐ、ラブラブ状態の凧もありました。「知らないよ。」とは言ったものの、知らないわけにはいきませんので、ほどくってより、くまったところを切って、つなぎなおすということで、解決しました。子どもたちにとっては、何事経験ですよね。
青空に少しだけカラフルな子どもたちのオリジナルの凧が上がり、子どもたちはとってもいい表情をしていました。子どもたちの楽しそうな表情を見ていると、学校の先生っていいもんだなあと思うのです。
凧は、持ち帰らせましたので、ご家庭で続きを楽しませてあげて下さい。
悲劇はその後に起こりました。教室に戻ろうとすると、腰が痛くて痛くてだんだん歩けなくなって来ました。やっと教室に着いて、私は座ったまま、口だけ出して、給食、掃除を終え、子どもたちを帰すことができました。教室から出る時、男の子が肩を貸してくれ、ようやく職員室に戻り、病院へ行ってきました。まだ痛いですが、治療の甲斐あって、だいぶよくなりました。
なぜ、こうなったのか。実は心当たりがあるんです。東京でのことでした。東京にはたくさんの車があり、たくさんの信号があります。この間のひばりに伏(ふく)線があるのですが、私は、青の点滅の信号を二回も、走って渡ってしまったのです。頭では、「わたっちゃだめ。」って思っているのですが、走って渡っている自分がいたのです。それも二度もです。自分が嫌になってしまいました。だから、神様が罰を下さったのだとすぐ思いました。そんなことを反省しつつ、早く治したいと思います。