第227号 2月19日

 他の人の発表をしっかり聞き、自分の意見との違いを述べること

 国語で、絵を見てそれを文で詳しく説明するという教材を勉強しています。
 教科書には、公園で女の子が歌を歌っていたり、散歩しているおじいさんがいたり、ちょうちょが飛んでいたりというような風景が描かれています。今日は子どもたちに、その絵を見て、「○○が○○ます。」という文を作らせました。ただ、「います。」、「あります。」はなしということを伝えました。子どもたちはノートに書き始めました。少ない子でも三つぐらい多い子は十近く書きました。その日二回目の国語となる四時間目に、子どもたちに発表させました。「書かせる。」、「自分の意見は発表する。」、「友達の意見はしっかり聞く。」ということをしっかり研修してきましたので、とことん、子どもたちの意見を聞きました。最初の「女の子が歌っています。」では、「女子が」って答えた子、「じょうずに」をつけた子がいました。そこで、私はつっこみを入れて、「どこでこの女の子が上手ってことわかるのさ?ジャイアンみたいな声かもしれないっしょ。」って聞くと、子どもたちは、「うーん」と考え、音符がついているとか、口の様子が上手そうとか発表することができました。
 そんな具合に、ある程度時間をとって、ノートに書かせた後は、テンポを落とさないように、次々と子どもに発表させていきました。
 明日まで、他にまだないか、ノートに書いてくる宿題を出しました。
 この後の授業の展開としては、出てきた文を創造性も生かしながら、詳しい文にしていきます。「女の子が歌っています。」が、「ピンクの色の服を着た小学校一年生位の女の子が、公園の中央で、周りのみんなに向かって、大きな声で、楽しそうに歌を歌っています。」というように、文を詳しくする言葉を入れていって、表現力のアップを図っていきたいと思います。私にとってはとても価値を感じる教材です。
 人間は感情を抱く時にも、頭の中では言葉によってその感情を整理しています。だから、悲しくて涙を流すときも、「ただ悲しい。」だけではなく、もっと心の中で相手の心や周囲の状況、自分の相手への思い、価値観などを入れて、感情を表すことができるような人になってほしいと思います。特に腹が立つなどという感情は、ともすれば、「やられたんだからやり返してやる。」という感情だけが、走ってしまうのではなく、語彙を増やして、いろんな角度から物事を考えられるようになってほしいと思うのです。

版画

 子どもたちの進行状況をまだよく把握していないので、なんとも言えませんが、うまくいくと、水曜日は版画を刷りたいと思います。白っぽいもの、高価なものは避けたいところです。

子どもたちの作文から

 きょう、学校のひる休みに先生がしゅっちょうにいきました。それで、みんなが先生にくっついていきました。先生もみんなもかなしかったとおもいます。

先生、きょう、かえってくるんだよね、わたしは、たのしみにしていました。ほかの先生もいいけど、やっぱ、佐々木先生のほうがいいなぁとおもいました。また、いっぱいべんきょうおしえてください。