第195号 12月26日

冬休みに期待するもの

 192号で、いわゆるお勉強のことは、口うるさく述べさせていただきましたので、それ以外のことを書いていきます。
 一つ目は運動のことです。冬しかできない運動を是非経験させてほしいと思います。北海道で生きる子どもたちには、スキーやスケートは是非小さいうちに経験できたらと思います。うちの子は、セットで何千円という安物ばかりですが、小学校に入ったら手に入れて、何度かしかなかったですが、スキーの経験をさせました。今は行くこともないようですが、北海道にいて「スキーのスの字位は語ることができてほしいと思います。私は、就職してから、「こんなおもしろいものはない。先生、一式買え。」と言われて、始まったのですが、ニセコのナイターで、スキーのロマン、楽しさを少しわかりました。また、スケートは、私の最初の赴任地が日高の山奥でしたから、最初の頃は、子どもたちに教えてもらう毎日でしたが、真夜中の水まきなども経験して、何年かやって、ちょっとは楽しさもわかったし、教えることもできるかと思います。スキースケートは多少のお力になれそうですので、夏の水泳同様、声をかけて下さい。
 二つ目は、友だちと遊ぶこと。一人遊びでは社会性が育ちません。是非友だちの家に行き来して、遊んでください。わが子が友だちの家に行ったら、今度はわが家に子どもたちを呼ぶというようなもちつもたれつの関係がいいと思います。そうすると親同士も仲良くなれるでしょうし、他の子どもを見て学ぶこともあろうかと思います。私達が子どもの頃はよく、アポ無しで、「○○ちゃん、遊ぼ。」って友だちの家に誘いにいったものですね。今まで行き来したことのないおうちに挑戦してみてください。そして、動物と触れ合うことも大切ですから、どうぞ我が家のノンタンを見がてら、遊びにいらしても結構です。我が家は敷居が全然高くありませんので。
 三つ目は、働くことの大切さを教えること。子どもたちは家の手伝いをすることになっており、計画表にも載せています。茶碗洗いでも、庭掃除でも、最初の二、三日は、きちんとついて、仕事をしっかり教えて、あとは、責任を持って、任せてほしいと思います。駄目なところはやり直しをします。一人前に仕事ができたら、思い切りほめてあげます。働くことのたいへんさ、責任、そして喜びを味わうことができるようにしていただければと思います。また、できればですが、お父様、お母様の職場を見せて、「お金を稼ぐっていうことはどんなにたいへんなことか。」を感じさせる機会にしていただければと思います。あわせてお金の大切さも教えられたらいいですね。
 最後、四つ目、お子さんも、お父さん、お母さんもにお願いです。隣近所、地域の人同士、お互い挨拶ができる間柄を作っていきましょう。朝の雪かきなどは、ご近所が顔を合わせる絶好の機会です。子どもにも是非手伝わせたいですね。私も雪が降ると公宅前から公民館の駐車場のところまで歩道の雪かきをしました。結構早起きの人と顔を合わせて、だいぶ顔見知りになることができました。朝の一言「雪積もったねえ。」の挨拶だけでも心が通じるものです。是非地域の中の一住民として、連携の輪を広げていただければと思います。
 どの子にも全く平等な25日間です。どうぞ、すてきな経験いっぱいの冬休みにされてください。どうぞ、よいお年を。