第194号 12月26日

家庭学習の習慣を崩さないこと

 少しいやみったらしい話で恐縮ですが、今日、子どもたちの過程学習のまるつけをして、子どもたちが何枚出しているかためしに数えてみました。連休明けというのは、非常に枚数も多くなり、嬉しい悲鳴をあげています。家庭でまるつけをして出してくれるのは、見たチェックをして返しているのでちょっと楽をしています。今日は121枚つけました。
 この連休で一枚もプリントの提出がなかった子どもが8名いました。ただ、これらのうち、半数以上は、普段はよく出してくれる子なので、たまたま、やったけど出していないとか、クリスマス家庭学習休業とかだと信じたいと思います。
 逆に5枚以上提出している子が10名います。私が余ったプリントを「ほしい人。手を上げて。」って配っているのをもらって、それらも全部やってきて、10枚以上をやってきている子も数名います。今日調べたのは、たまたまということもありますが、普段からの様子を見ていますと、家庭学習をしっかりやっているだろうと思われる子と、やっていないかなと思われる子では、差が開いてきているという目に見える現実はあります。
 ちょっと話の角度を変えますが、オーバーアチーバー、バランストアチーバー、アンダーアチーバーという言葉を耳にしたことがありますでしょうか。自分の能力に対してどの位勉強したことが身につくかということです。オーバーアチーバーは持っている知能以上に学習成績が良いことを、また、バランストアチーバーは知能と学習成績が均衡がとれていることを、そして、アンダーアチーバーは、学習成績がその知能で期待される以下である状態のことを言います。学校でよく問題になるのはアンダーアチーバーです。つまり、「能力があるんだから、もっと勉強すると成績も伸びるんだけどなあ。でも、勉強しないんだよなあ。」という状態です。
 子どもたちのきちっとした知能検査はしていませんが、私が教師として、この子はアンダーだなあ、この子はオーバーだなあというものは感じるものがあります。
 話を元に戻していきますが、冬休みもせっかく身についている家庭学習の習慣を是非とも是非とも崩さないように、決まった時間は机に向かう(茶の間のテーブルでもいいです)ことを大切にして下さい。お子さんのことを一番わかっているのは、お父様、お母様ですから、お子さんに余力があるようでしたら、やることを与えて、学習を深めていっていただければと思います。昨日テレビで、諺、百人一首、国の首都をすらすら言える三歳の子が出ていました。ああいう意味がわからないで丸暗記するのもどうかとも思いますが、子どもは、今の時期あらゆるものを物凄いパワーで吸収することができる時期であるという一つの証明です。
 今、学力低下が教育課題となっております。勉強をしなければ、学力がつくわけがありません。親がめんどうをみてあげれば、ある程度喜んで机に向かう、この幸せなそして、大きくなれば二度と戻ってこないこの時期を大切に、冬休みもお子さんのスキルを考えながら、家庭での学習を続けることを望みます。
 課題が足りないとか、何かいいのないかとか、学校にいろんなものがありますので、休み中も原則出勤しておりますので、いつでも、ご用命下さい。