第177号 12月10日
月曜日は、がんばってマルつけ
月曜日は、写真のように、子どもたちが休み中に、がんばってきたプリントのまるつけに追われることになります。作文は半分以上のお子さんが提出してくれ、二枚続きっていうのも増えてきました。確実に子どもたちの書く力、そして物を見る目というのがそだってきていることがうかがえます。
学年が上がるにつれて、おうちで勉強をしなくなるという一般論を打ち破るべく、「勉強をおうちでやるのが当たり前」という意識を今のうちにしっかりと育てたいなあと思います。
私は中学校の教員を八年やりました。生徒たちの多くは中学校に入ったら勉強するとか、三年生になったら高校受験に備えるとか、がんばろうという気持ちは持っても、気持ちに自分がついていけないという現実を目の当たりにしました。私は英語を担当していましたが、中学校に入っての初めての教科であり、最初は張り切って子どもたちは勉強します。テストもほぼ満点が続出です。でも、体が復習するという習慣を受け入れきれないでいると、予習・復習も途絶え、授業もだんだんわからなくなります。二学期、三学期は差がつき、定期テストはきれいに平均点が二つの山になってしまいます。
私は、部活の直接担当を外れていた時、三年生の塾に行かないけど、がんばって勉強をしたいという子たちを集めて、放課後勉強を教えました。十人以上は集まり、数は多くないですが、ぐんぐんと成績を上げて、市内の高校に入った子もいました。塾へ行かなくても、気持ちが切り替われば、また、目標を持てれば、人間強くなるものだなあと思いました。
いい高校、いい大学に入れば、いい就職が待っているという時代は確かに去ったと思います。ただ、私が中学生に言い続けたのは、「がんばって学力をつけていけば、いろんな意味で選択の幅が広がるよ。」ということです。
子どもたちの学力低下が新聞を時折賑わわせていますが、学校の授業時数や指導内容が少なくなったこと以外にも、子どもたちが勉強に対して目をそらしているということがとても大きいような気がいたします。
学校では、私が責任を持って子どもたちの読み書き計算する力、集団で行動する力、たくましくそして優しい心など教育していきます。
どうぞ、ご家庭におきましては、お父様、お母様の力が大きいです。二度とない、お子さんが、勉強に取り組む意欲のあるこの時期を逃さないよう、お子さんの学力向上のため、励ましていただければ幸いに思います。